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婚約者の女に近寄りながら自分の服を脱げば、相手の女は期待した様に俺を見た。はは、8歳によくじょーしてやんの。そのまま女に俺を押し倒させ、欠伸で目に涙を溜める。
「おかあさっ、助け、助けてぇ!!」
「なっ、五条の坊っちゃん、何を…!」
「ちょ、何言ってんのよ!?」
ドタドタと足音が聞こえて、女が俺から退かないように相手の手首を使用人達が来るまでずっと握り続けた。女の召使いは必死に俺と女を剥がそうとするけれど、やはり男と女。力の差のせいでなかなか引き剥がすことが出来ない。
「何でよ!離し、」
「俺がお前に襲われてる光景なんて見たら周りはどう思うだろうな!確かに俺の方が実力は上!でもお前は俺より年上だ!周りの奴らはきっとお前を指差して変態女とかびっちとか言うんじゃねぇの!ざまねぇよな!」
足音が近付いて襖を開けた瞬間に女の手首から手を離し目に溜めていた涙を溢した。
「何事ですか!?…お嬢様っ、何をして、」
「そのお方が誰かわかっておられるのですか!?」
「ち、違う。私じゃない、私じゃ、」
「おかあさま、お母さまぁぁぁっ!!」
狂った様に泣き叫びジタバタと手脚を動かせば、使用人の一人が直ぐに母さんを連れて来ますねと部屋を出て行った。女が俺から無理矢理引き剥がされて俺は使用人達に大丈夫ですかと声をかけられる。
取り敢えず母さんが来るまで泣き喚いて隅の方で座り込んでいようと隅の方で膝を抱えて溢れる涙を袖で拭った。あの女とその従者が非難されている声を聞いて思わず口角が上がってしまう。
笑いを堪えながら演技を続けていると、大好きな人の声が聞こえて暖かいものに包まれた。
「悟っ、大丈夫!?」
「お、かあさまぁ、」
「怪我は?酷い事はされてないんだよね?」
「うっ、襲われ、そうにっ、」
母さんに縋る様に強く抱き締めれば、母さんもギュッと俺を抱き締めてくれた。そのまま俺を抱き上げた母さんは女の方を見て、詳しく話を聞きたいからと使用人達と女の従者を部屋から追い出した。
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muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます! (11月18日 18時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)?!もしや作者さんは神という存在なのか?! (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)
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