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「おかあさま、僕は大丈夫だよ。ビックリはしたけど、ちゃんと対処するから先にご飯食べて待ってて。」

「ごめんね、ごめんね悟っ、」



カタカタと震える母さんと額を合わせ、目を見ながら大丈夫大丈夫と背中を摩る。あぁ、すっごく良い匂い。この甘い母さん特有の匂いが俺は大好きだ。どんなに甘い物よりも、母さんの匂いが一番甘い。

母さんが見えなくなるまで笑顔を浮かべて手を振り、使用人が襖を閉めて俺の近くに座った。その様子を見ていた婚約者の女は俺に近付いてきて、貴方がさとるくん?と尋ねてきた。

そっと手を伸ばす女の手をパシンと勢いよく叩き落とす。すると女は痛みで涙を流しながら目を見開いて俺を見た。



「さとるく、」

「気安く俺の名前を呼ぶんじゃねーよドブス。折角の母さんとの朝食の邪魔するように来やがって。」



ジロリと目の前の女を睨みつければ、女はカタカタと震えて腰を抜かした。女の使用人がギャーギャー喚いていて耳が痛い。折角今日は母さんと一緒にいれると思ったのに、台無しだ。

ほぼ毎日一緒にいるけれど、母さんと一緒にいる時間を無駄になんかしたくない。たった1秒でも母さんとの時間が無くなると思うと凄く胸が苦しいし邪魔した奴を殺したくなる。



「な、なんでっ?お父様が決めたことなのよ…?私たちは婚約者で、」

「知らねーよ、俺は母さん以外の女に興味なんかねぇ。」

「貴方、お母様が居た時と態度が大分違うけれどまさか猫を被ってるの!?お母様に愛される為だけに!?8歳でそんな風に猫被ってたらいつか後悔するわよ!?」



ああ、確かこの女は俺より6歳年上だから俺より色んなことを知ってるんだっけ。女を冷めた目で見下ろせば、相手はビクリと身体を震わせた。



「俺の母さんをお母様なんて呼ぶなよ、気色悪いんだけど。それとさ、俺を誰だと思ってんの。バレる様な猫被るわけねーじゃん。」



母さんにだけは嫌われない様にと色々考えた結果が猫を被る事だった。それはこれからも続けていくし、もし万が一バレたとしても嫌われない様に母さんの前で良い子になれば良いだけ。


▽→←第二話:俺はお母さまのモノ



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muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます! (11月18日 18時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)?!もしや作者さんは神という存在なのか?! (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年1月15日 20時

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