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第四話:強まる気持ちと本音 ページ14




ズキズキと痛む頭、熱い身体に風邪を引いたのだと理解した。昨日までは普通だったのに目を覚ませば身体が怠くて起き上がれない。これじゃあ母さんを起こしに行けないじゃねーか。



「…かあさん、」



頭が割れる様に痛くて思わず空中に手を伸ばすが、そこに大好きな母さんはいない。母さんが傍にいない事が苦しくて、悲しくて、色んな感情が絡み合って涙が溢れた。

早く俺のところに来て、抱き締めて、頭を撫でて、笑いかけて、大丈夫だよと安心させて。ねぇ、母さん。

身体がだるいせいか直ぐに眠気が襲ってきて、そのまま目を閉じた。



頭に冷えた何かが乗る感触に目を覚ます。視界の隅に人が居るのが見えて顔を向ければ、本が数冊横に置いて俺を見る母さんの姿があった。

勢いよく起き上がり、目を丸くして母さんを見れば母さんは俺に横になる様言いながらそっと頭を撫でる。優しく髪の毛に触れられ、少しくすぐったい。



「お母さま、いつから此処に…、」

「朝、使用人に叩き起こされたんだよ。悟が風邪引きましたよ、って。それからずーっと此処で悟の看病してました。お母さん脚何度も痺れちゃったよ。」


私も偉いでしょ?



そう言って笑う母さんに釣られて自分も思わず笑ってしまう。うん、母さんは偉いよ。こんな時でも俺の傍に居てくれる。見捨てたりなんかしないで、ずっと傍に。



「…お母さま。」

「なーに悟。」

「お母さまは…、僕が六眼持ちだから傍にいるの?」



ずっと思っていた本音。ずっと聞きたかった問い。もし、もし母さんが俺が六眼持ちだから傍にいるのなら、俺はこれから何を信じていけばいいんだろう。

目の端に涙を溜めて母さんからの言葉を待っていると、ベシンと頭を叩かれた。ただでさえ頭痛が酷いのに頭を叩かれた事で更に痛みが増す。涙目で頭を叩いた母さんを見ると、母さんは眉間に皺を寄せて不機嫌そうに俺を見ていた。


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muu(プロフ) - わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中さん» コメントありがとうございます♡気に入っている設定でしたので褒めて頂けて嬉しいです。嬉しいお言葉ありがとうございます! (11月18日 18時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
わっぱみがき#上弦の弐#万世極楽教#絶賛教祖中 - 突然すみませんこの作品めちゃめちゃ好きです。設定神だし、その発想力人生何周したら手に入るのか、、、文才もあって発想力もある……(゜ロ゜)?!もしや作者さんは神という存在なのか?! (11月16日 10時) (レス) @page5 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 突然すみません以下同文です…… (2022年7月30日 13時) (レス) id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
miyu - 突然すみません大大大大大大大大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年6月18日 21時) (レス) id: b50d43723e (このIDを非表示/違反報告)
ビター - 突然すみません大大大大好きのパスワードを教えてくれませんか? (2022年4月15日 19時) (レス) id: d05a01f832 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年1月15日 20時

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