十五 ページ16
学校は嫌いじゃない。
さっきも、そんなことを言った気がする。ああ、あれは夏が、っていう話か。
虐められているわけでもない。悪口言われたり、暴力振るわれたりするわけでもない。大した期待も、失望もされていない。
ふとした時に感じる居心地の悪さ。
其れが学校を、『好きでも 、嫌いでもない場所』に変容させている気がしてならない。
私はこんなへんてこな格好をしている割に、大人しくて、まあまあな学力を有しているから、きっと、他の同級生は、私の扱い方が分からないんだろう 。誰かが私に話しかけることがあっても、それ以上、はなくて、趣味の話も、打ち解けた話もしない。
…よく考えたら、私には、胸を張って友達と呼べる存在が学校に居ないな。
中途半端なで宙ぶらりんなところにいる、其れが私だ。
底抜けに明るい性格をしていればと時折思うけど、いかんせん、性格は変わっちゃくれない。
考えるのはよそう。もう直ぐ探偵社に着く。唯一私が心地いいと感じる場所で、さっきみたいな考えは不要だ。
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蓮ノ花 - 江羅古九さん、感想ありがとうございます!^_^はい、絵は自分で描きました!女の子の描き方ーみたいな本読みまくって描いた成果が出てたら良いんですけど笑笑 (2019年5月4日 21時) (レス) id: d96b011022 (このIDを非表示/違反報告)
江羅古九 - 文章の感じもそうですけど、絵が凄く上手いですね!!ご自分で書かれているんですか!? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮ノ花 | 作成日時:2019年4月14日 2時