【Wrwrd】時を越えても我々は【rbr】 (ページ16)

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13.友との約束ページ16

『見つけたぞー！！』

穴を探して数分、やっと見つかったらしくぼくは急いでそこに向かう。

ついたそこには真っ黒い穴が。確かに昔見た穴だ。

「この穴で現実に帰れる確証は？」

『えっと、さっき友達が入ってちゃんと帰れました！連絡も取れます！』

…連絡が取れるって事はあくまでできないのはバトルシステムだけか。

「わかったありがとう。じゃあ皆ここから現実に戻ること！戻ったら運営かぼくに連絡！慌ててけがしないでよ！」

皆は返事をしてドンドン穴に入っていく。…ふと空を見上げた。すると

「は…！？」

errorで満ちた空がドンドン穴だらけになっていく。

あれがバグか…進行は遅いものの確実にこっちに向かってきている。

「ちょっとやばいな…！」

もう連絡も来た、全員現実に帰っただろ。ロボロくん達の元に向かおうとしたその時

『いやああああっ！！』

女の声が聞こえそっちにいってみるとがれきが崩れていた。

そのがれきの下敷きになっている女性がいた。しかもそいつは…

「リーダー…」

私をいじめていた奴の一人。そういえばバトルするって約束してたっけ…！

バグはドンドン迫って来ている。…ああもう！

剣を使ってがれきを砕きリーダーを抱える。

『チャ、チャンピオン…！？』

「なにしてんの！けがしてない！？」

うんとか弱く言ったリーダー。意外と体重軽い…って、そんなこと考えてるひまないだろ！

「この穴から行って！早く！」

リーダーを穴に突っ込んで丘に向かおうとするとリーダーに止められた。

『チャンピオン！チャンピオンも！』

手を伸ばすリーダー。…ぼくは首をふってこう言った。

「行かなくちゃいけないんだ。責任を取るために。あと…ぼくはチャンピオンじゃない。
　ただの高校生、Aだよ」

そう言って走り去る。リーダーの叫び声がドンドン遠くなる。

…まずはロボロくんに謝らなきゃ。そしてロボロくん達を脱出させて、それで…

考えているうちに丘に着いた。…迷ってる暇はない。

一息ついて扉に手をかけた。

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ドスッ！

「…え」

腹部に突き刺さる弓矢。目の前で弓をかまえているロボロくん。

待って、待ってよ、なんで、ぼくまだ君に、伝えてないことが

「_ごめ_ね__ロく__」

ぼくのデータは…この世界から消えた。