9.嵐の前の静けさ ロボロ視点 ページ11
今日も被験者としてバトルSNSの会社に来ていた…けど、
「なんで通話しながらやらんとあかんねん…」
『仕事あって一緒に行けんからこうするしかないだろ』
なぜかグルッペンと通話しながら会社に行くことになった。
どうしても見てみたいっていうから仕方なくやってるけど…バレたら大変だなあ…。
『やはり会社も近未来的なんだな』
そんな心配も気にせずグルッペンはそう言う。気楽でええなあ…。
…そういえばA、学校行けたんかな？いじめられてなかったらええんやけど…。
「あ、主役さん！どうぞどうぞ、こちらです！」
考えている間に社員らしき人物がやってきてテストプレイを始める。
今日はバトルというよりもアイテムの購入がちゃんとできるかどうか。
問題なく買えて難なくテストプレイは終わった。
「…ふう」
結構疲れたな…なんかAと戦ってる時より疲れたような気がする。なんでやろ…。
「お疲れ様でしたー！」
「あ、はい、どうも」
社員から飲み物をもらい飲みながら話を聞く。
大体は試験の結果みたいなものだったから聞いてなかったけど…
「__というわけで今日の夜、プロトタイプは一度シャットダウンさせて最終試験に移ります」
「…え？」
停止…？プロトタイプが…？
…今日の夜は、あいつと…
「あ、あの！それ、ちょっと待ってくれませんか！」
「はい？」
「いや、えっと…その、実はバクっぽいものみつけて…確認したくて…」
それっぽい嘘を言うとなんとか納得してくれた。
…シャットダウン…か。…Aと会えるのもこれが最後。悔いのない勝負にしないと。
…最後…。
.
.
.
.
.
.
.
.
「アバターバトルが開けない？なぜだ？」
「わかりません…とにかく調べてみます」
『…ほう』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：326 | 作成日時：2017年9月9日 11時
