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NO6 ●知り合い ページ7

「ところで友達って誰?」
「えっ⁈あぁ、寮でルームメイトだったレンズさんて方です。私より少し先に寮に来ていたみたいで学校の事とか色々教えてくれたんです!休みの日とかもずっと彼女と過ごしてました!」

「ふーん・・・。」

"彼女"とAが言ったとたんに力が抜けていく。何故かは分からない。男だったらどうなっていたんだろう。

「イルミさん以外にレンズさんて友達も出来て…本当に嬉しいです!」
「オレ達友達じゃないけど。」
「えっ?」
「えっ?」
「・・・あれ、私達って友達じゃなかったですか?」
「うん、友達じゃない。」
「・・・。」
真顔で表情一つ変えず真っ直ぐにこちらを見ながら話す彼に冷や汗が出てきた。
「(あれっ、違うんだ…)」
「えっと…友達じゃなかったらなんですかね…」
「知り合い」
「あぁ…」
そうだったんだ…とがっくり肩を落とすA。やっぱり相変わらず彼が分からない…いや、イルミにとって自分はその程度の存在だった事にショックを受けている自分がいた。

「そんなことより映画はいつ行くの?」
「あ!!」
彼に言われて思い出す。そうだ、映画をいつ観に行くか話したかったんだ。
「イルミさんのお休みの日にしましょう!その日はお店を休んでも大丈夫だってエイダさんが言ってくれてたので!」
気を取り直して映画の話に集中する。
「◯日なら空いてる。」
「◯日ですね!わかりました!私、映画館で映画観るの初めてなんです!楽しみだ〜」
嬉しそうに机に置いてあったカレンダーに予定を書き込むA。
「時間は何時がいいですか?」
「何時でもいい。」
「ん〜じゃあ10時でどうですか⁈」
「うん、いいよ。」
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
目を輝かせてこちらを見ている。
映画なんかどうでもいい。Aが楽しいならそれでいい。一緒に過ごせるなら・・・。
そんな気持ちに彼が気付くのはまだまだ先の話。

「じゃ、オレ行くから。」
「はい!気をつけて帰って下さいね!」
Aに見送られながら以前と同じようにその場を去る。

帰りながら夜空に照らされるAに貰ったお守りを眺めていた。
「(ま、ちょうどいいかな。)」
彼女から貰ったお守りに喜んでいる自分に彼は気づいていない…。

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , イルミ , ゾルディック   
作品ジャンル:アニメ
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは!コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m!頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます!! (9月12日 1時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは!毎回楽しみにさせてもらってます!面白いお話いつもありがとうございます!これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ!私も遅い可能性もあるのでお互い様です!お互いに助け合いましょう! (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます!先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください! (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:301 | 作成日時:2023年8月16日 15時

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