NO5 ●お守り ページ6
「ど、どうぞ」
「相変わらず狭い部屋だね。」
「そりゃ部屋の大きさは変えられないので…」
そう言いながらお湯の準備をする。
「そうだ、イルミさん、お砂糖だけは部屋に置くようにしましたよ！」
「へぇ、そうなんだ。オレ砂糖いらないから」
「そ、そですか…」
「(欲しい訳じゃなかったんだ…)」
目が点になるA。
「どうぞ…。」
「どうも。」
ベッドに腰かけているイルミにマグカップを差しだす。
「(ん〜、何から話そう…)」
久しぶりの再会ということもあってか、少し緊張していた。ベッドの横にある椅子に腰かけながら彼に話しかけるタイミングを探っていると、彼の方から口火を切る。
「学校、どうだったの？」
「…！はい！とても楽しかったです！一年間たくさん色んな勉強ができて無事卒業してきました！」
「良かったね。」
「ありがとうございます！」
「イルミさんはこの一年半どうでしたか？」
「…別に。いつもと変わりない。ずっと仕事してただけ。弟が戻ってきてからはオレがつきっきりで訓練してた。親父に頼まれてね。たまに仕事もしてたけど。」
そう話す彼の表情はいつもと変わりないはずなのにどこか悲しげに見えて・・・。
「イルミさん、お仕事も訓練もお疲れ様です。忙しい中今日はお店に来てくれて本当にありがとうございました、凄く…凄く嬉しいです！」
「あの、これ・・・」
机の引き出しから何かを出してくる。
「ずっと、ずっと何かお礼ができないか考えていて…学校で出来たお友達が教えてくれたんですが、これ、お守りとしてどうかなと思って…」
そう言うと手作りであろうブレスレットのようなものを見せてくる。
「"ミサンガ"っていうみたいです。学校にいる間、休みの日に作り方を教えてくれて…」
「・・・」
黒い糸だけで作られているそのミサンガには光り輝く透明の石がついていた。
「本当は何色か混ぜて作るみたいなんですが、イルミさんの黒い髪と瞳がとても綺麗だなと思っていたので黒色だけで作ってみました。石は綺麗だったのでなんとなく…」
「・・・」
「(いらなかったかなぁ…)」
思わず俯いたAだったが…
「小さすぎて手首ギリギリなんだけど。」
顔を上げるといつの間にかもう彼の左腕にAの作ったお守りが光り輝いていた。
「！すみません！作り直します！」
「別に。これでいい。」
「良かったぁ〜」
イルミがつけてくれた事に安心して満面の笑みで彼を見上げる。
「(何でそんな顔するんだろ。これつけたくらいで…)」
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは！コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m！頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます！！ (9月12日 1時) (
レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは！毎回楽しみにさせてもらってます！面白いお話いつもありがとうございます！これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ！私も遅い可能性もあるのでお互い様です！お互いに助け合いましょう！ (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます！先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください！ (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：301 | 作成日時：2023年8月16日 15時
