NO40 ●オレンジ色の光 ページ41
彼に腕を引かれながら再び広場の中を歩いていく。
「(イルミさんの手、大きい…)」
ある屋台の前で足が止まる。
「・・・。」
「？わぁ〜！美味しそう！りんご飴⁈りんごの形をした飴でしょうか⁈」
「へい、らっしゃい！中身は本物のりんごだよ！周りを飴で固めてんだ！」
「へぇ〜！本物のりんごなんだ！」
小さいサイズもある、可愛いなぁ〜！」
「食べたいの？」
「はい！」
「イルミさんありがとうございます！」
「それ、置いたら？」
抱えていたぬいぐるみを見ながら彼に言われる。
「地面に置いたら汚れちゃうので…大きいからカバンに入らないだろうし…」
残念だけど腕を離してもらうしかないか、そう思ったとき。
「はぁ、仕方ないな。」
イルミがAの口元までりんご飴を持ってきてくれた。
「えっ⁈」
突然の彼の行動にびっくりして固まってしまうA。
「何、いらないの？」
「いりますいります！」
「あま〜い！」
「中々りんごまでかじれませんね！」
もう一口かじってみる。
「(う〜ん、りんご自体はあんまり甘くないかな？)」
「イルミさん、りんごは甘くないか…」
言い終わる前に一口で全部食べていた。
「バリバリボリバリバリバリ」
「(一口⁈)」
いくら小さいサイズのりんごとはいえまさか一口で食べるとは…。
「(あ…)」
自身の食べかけていた物を何のためらいもなく口にしてくれた事に気づき、恥ずかしくなり、同じくらいとても嬉しくなった。
「・・・甘くない。」
「中身のりんご、あんまり甘くなかったですね！」
少し照れ臭そうに笑いながら答える。
少し歩いていると空も真っ暗になり、たくさん並んでいた屋台が店じまいを始めていく。
「あれ、みんな河辺の方に集まってますよ！なんか始まるのかな⁈」
Aがそう言うと、皆が行く方向へと2人で足を進めていく。彼女の腕を掴んだ手は離さないままに。
「わぁ・・・綺麗・・・！」
集まっていた1人1人が手にしていたランタンが夜空へと高く高く舞い上がっていく。
「ランタン祭りってこういう意味だったんですね…」
「知らなかったの？」
「全然知りませんでした！」
「よくそれで案内するなんて言えたね。」
「すみません…」
「褒めてるんだけど？」
「え⁈ありがとうございます」
ランタンの数がどんどんと増えていき、空いっぱいにオレンジ色の光が輝いていく。
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは！コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m！頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます！！ (9月12日 1時) (
レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは！毎回楽しみにさせてもらってます！面白いお話いつもありがとうございます！これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ！私も遅い可能性もあるのでお互い様です！お互いに助け合いましょう！ (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます！先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください！ (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：301 | 作成日時：2023年8月16日 15時
