NO31 ●スーツ姿の ページ32
「それ、気になりますか？」
「⁈」
店の奥から本屋には似つかわしくないスーツ姿の男性が現れた。
「なんか…惹かれますね！珍しい気がして…」
「お目が高いですね、それ、とてもとても珍しい本なんです。ぜひお手に取っていただけますか？」
「(こいつ・・・。)」
彼の異様な雰囲気に今にも自身の針を投げだしそうなイルミ。
「安心して下さい。何もしませんよ。」
不適な笑みを浮かべる男。
「・・・。」
「凄い…とても古そう…これ欲しいです！
「もちろん、ありがとうございます。」
Aに向かってニッコリと笑いかける。
「・・・。」
「さよならー！」
スーツ姿の男性に手を振って店を後にする。
「やっと見つけましたよ、ジンさん・・・」
「イルミさん、ありがとうございました！ずっと気になってたのでやっと入れて嬉しいです。」
「・・・。」
「イルミさん？」
Aが手にしている本から何かを感じる。
「(具現化された物ではなさそうだな・・・)」
「何でその本を選んだの？」
「え⁈何でだろう、何か惹かれたんです！光って見えたようなそんな感じかな⁈」
「・・・。」
念を知らないはずの彼女がわざわざこの本を選んだ。野生児並の感覚を持ったAだからなのか、それとも違う理由があるのか・・・。
「イルミさん、今日は本当にありがとうございました！気をつけて帰って下さいね！」
駅までついたところで彼に伝える。
「やっぱり携帯の電源つけといて(…念のために)」
「？はい！」
ーカタカタカタ、カタカター
「(お、いつの間にかまた電源ついてる)」
「随分楽しそうだね。」
「？！？！？！」
突然背後に現れた兄に驚きすぎて声も出ないミルキ。
「次やったら・・・分かってるよね？」
そう言いながら棚にあったフィギュアを一体握りつぶす。
「！！！！わわわ分かったよ、ごめんよイルミ兄、もう絶対しない、誓うよ！！」
「・・・。」
黙って部屋を出ていく。
「(死ぬかと思った・・・)」
「(オレの人形・・・)」
壊された人形を手にとり自身のした事を激しく後悔するミルキだった。
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは！コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m！頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます！！ (9月12日 1時) (
レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは！毎回楽しみにさせてもらってます！面白いお話いつもありがとうございます！これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ！私も遅い可能性もあるのでお互い様です！お互いに助け合いましょう！ (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます！先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください！ (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：301 | 作成日時：2023年8月16日 15時
