NO24 ●星空 ページ25
「わぁ・・・！！！」
見上げると空一面に星の海が広がっていた。
「こんなに綺麗だったんだ…」
以前来た時はお花ばかり見ていて気づかなかった。気づく前には眠っていて…。
そのまま座りこみ、寝そべるA。
「街で見る星空と全然違います…ここだともっともっとたくさんの星が見える…小さな星もたくさん…」
「イルミさん、ありがとうございます、まさか今日またここに来れるなんて…」
「…別に。たまたま来ただけ。」
「たまたまでも来れて本当に嬉しいです。こんな景色、街では絶対見る事ができないので…明日がお休みだったらなぁ…」
「・・・。」
「あれが秋の大四辺形です！4つの星が繋がって…」
「(あれ、頭が痛い…この景色、前も見た事ある気がする…あの時もこんな風に…)」
『お姉ちゃん、綺麗だね〜！』
『本当だね〜！』
『あの小さな星は＿＿だよ！中くらいのが私！ちょっと大きいのが＿＿さんで一番大きいのがおばあちゃん！』
『みんないる〜！』
『4つ繋げたら綺麗な四角形になるよ！あの星みたいにいつもお姉ちゃんが＿＿の隣にいるからね！』
『うん！！』
「(あの星だ…どこで見てるんだろう…私と話してるのは…)」
「スー…スー…」
「(・・・寝てる)」
眠っている彼女の顔を覗きこむ。
「(オレの前でこんなに寝れるの、Aくらいだね。)」
家族ですら彼の前では安眠することなど一度たりともなかった。
兄弟皆彼が近くに来るだけで飛び起きる。
そうなるよう訓練していたからそれが当たり前であり日常だった。
「・・・いつかオレに殺されても知らないよ。」
「スー…スー…」
「・・・。」
眠っている彼女の頬にそっと指の背で触れる。
「(・・・暖かい。)」
寝ているAが微笑んだ。
「・・・。」
彼女を見ていると今まで感じたことのない熱が湧き上がってくる。家族にも感じた事がない、殺意とも違う、別の何か…。
いっそAを殺してしまおうか。幾度か考えた時もあった。彼女を前にするとその手が止まる事には気づいていた。家族ではない、どうでもいいはずの人間に。
殺せるか殺せないか、それだけで他人を見てきたはずなのに…。
「スー…スー…」
変わらず安心して眠っているAをそっと抱きかかえた。
「う〜ん・・・」
ゆっくりと、起きないよう彼女を部屋のベッドに寝かせる。
「・・・おやすみ。」
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは！コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m！頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます！！ (9月12日 1時) (
レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは！毎回楽しみにさせてもらってます！面白いお話いつもありがとうございます！これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ！私も遅い可能性もあるのでお互い様です！お互いに助け合いましょう！ (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます！先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください！ (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：301 | 作成日時：2023年8月16日 15時
