NO23 ●彫刻のように ページ24
「おわぁ⁈」
いつの間にか彼におぶられていた。
「じゃ、行くよ。」
そう言うと今まで以上に速いスピードで走り出す。
「(お、落ちる・・・！)」
あまりの速さに頭が後ろに引っ張られ、そのまま上半身がどんどん引き剥がされそうになっていく。
「(落ちる・・・！！)」
最大限の力を振り絞り、身体を引き上げ思いっきり彼の背にしがみつく。
ーギュッッ！！！ー
「？！」
突然イルミの足が止まり、急ブレーキに耐えられず彼の後頭部に顔を思いっきりぶつけた。
「いてててて…イルミさん、どうした…！！」ードサッー
そのまま地面に落とされ勢いよく尻もちをつく。
「いたたたた…！」
痛みで疼く顔とお尻を押さえる。
「・・・受け身くらいとりなよ。」
「？！」
そんなのとれたらとってます！そう言おうとした時、
「？！」
「…こっちの方が走りやすい」
気づいたら正面で抱きかかえられていた。
「(か、顔…近い…)」
「(・・・綺麗…こんな近くでイルミさん見るの初めてだ…)」
初めて間近で見た彼は彫刻のようにとても美しく、人形のように整っていた。
再び走り出す。気のせいか先程よりスピードが緩まっているように感じた。
「(ゆっくり走ってくれてる…？)」
控えめに、されど落ちないよう彼の胸元にしがみつく。
「・・・。」
走り始めてからどれくらい経っただろうか。次に止まった時はいつしか見た綺麗なお花畑が一面に広がっていた。
「わあぁ・・・！」
久しぶりに見るその光景はとても神秘的で…。
思わず時間が経つのを忘れてしまいそうな光景だった。
「！！イルミさん、ありがとうございました！」
まだ抱き抱えられたままの状態だった事に気づき、すぐにその場に降りようともがく。
「凄い重くなったね。」
「凄い⁈はっきり言いますね！まぁ一応身長が伸びたので！」
確かに以前より体重は増えていたがそんなあからさまに言われるとさすがに少し傷つく。
「あぁ、そういえばそうだったね。」
彼女の必死なごまかしをどうでも良さそうに返してくる。
「(どうでも良さそう…)」
そんな彼を見ていると上を見上げていた。
つられてAも同じように見上げる。
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは！コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m！頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます！！ (9月12日 1時) (
レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは！毎回楽しみにさせてもらってます！面白いお話いつもありがとうございます！これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ！私も遅い可能性もあるのでお互い様です！お互いに助け合いましょう！ (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます！先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください！ (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：301 | 作成日時：2023年8月16日 15時
