NO21 ●心配 ページ22
「戻りました!、エイダさん、そっくりなお皿見つかりましたよ!」
両手に買い物袋を抱えたAが戻ってきた。
「おかえり!ありがとうね、助かったよ」
「どういたしまして!ギタラクルさん、出血止まってますか?大丈夫ですか?」
店の椅子に座っていたギタラクルに声をかける。
「・・・。」
彼女の方を見ようとせず黙ったまま、ただ一点を見つめていた。
「(あれ⁈痛いのかな⁈)」
再び声をかけようとした時、
「もう血も止まってた、Aの応急処置のおかげだね」
とっさにエイダがそれを止める。
「良かった…グラスが割れた時はどうなることかと…」
Aがそう言うとギタラクルはその場を立ち上がり、店の扉に向かって歩いていく。
「ギタラクルさん!帰るんですか⁈あの、お気をつけて!」
「・・・」
一瞬立ち止まるが振り返ることもなく出ていった。
「やっぱり痛かったんじゃ・・・」
「…そうだねぇ。とっても痛いのかもしれないねぇ。」
「やっぱりそうなのかな⁈大丈夫かな…」
「大丈夫じゃないかもしれないねぇ…」
「心配です…」
「(あたいはあんた達2人が心配だよ…)」
「(まいったねぇ、これからどうしたらいいんだか・・・)」
彼がお店に来た時、どうしてやればいいのか悩むエイダだった。
「(嫉妬・・・?オレが・・・?何に・・・?)」
エイダに言われた事が頭から離れなかった。
「(・・・モヤモヤも嫉妬だった?Aがいるから?Aが消えれば嫉妬なんて無意味な感情も消える?・・・)」
そう考えながら手当てされた腕を見つめる。その時のAの様子を思い出す。
「(まただ。熱いくらいに暖かい…)」
「(これも嫉妬?)」
何が嫉妬なのか、まだまだ分からないイルミだった。
ーガチャッー
「うわああああぁぁぁ!!!!兄貴??!!」
突然ドアを開けてきた兄に驚くキルア。
「・・・。」
ーバタンー
何も言わずにドアを閉めて去っていく。
「(なんなんだよ?!)」
「(…何も感じない。)」
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301(プロフ) - りるさん、こんにちは!コメントありがとうございます。楽しみにして下さってるとの事、本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m!頑張りますので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです、応援ありがとうございます!! (9月12日 1時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
りる - こんにちは!毎回楽しみにさせてもらってます!面白いお話いつもありがとうございます!これからも楽しみにしてます。応援してます(^_^)♡ (9月11日 23時) (レス) @page37 id: ae58220bdc (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» いえいえ!私も遅い可能性もあるのでお互い様です!お互いに助け合いましょう! (9月2日 14時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
301(プロフ) - マロンさん、ありがとうございます!先程返信しました、返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)m (9月2日 11時) (レス) id: 3b087320c1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン。(プロフ) - 301さん» 後ですが、もしボードの操作に慣れてない場合は私、教えるので言ってください! (9月2日 9時) (レス) id: 9d86f2e53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:301 | 作成日時:2023年8月16日 15時