光と闇【HUNTER×HUNTER】 (ページ48)

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NO47 ●恋人ページ48

あれから2ヶ月。
ルームメイトのレンズとも仲良くなり、寮生活にも慣れてきた。

《今何してるの？》

《部屋で勉強しています。イルミさんは？》

《何もしてない》

《ゆっくり休んでね》

ここに来てから1日一回、必ずイルミとメールでやりとりをしていた。ほぼ毎日彼からメールが来る。週に一回、電話もするようになっていた。

寮の部屋にはテレビが用意されていた。エイダの家にも自身の部屋にもなかったため、今までテレビを見た事がほとんどなかった。
授業のない日や、勉強が終わった後はレンズと一緒にドラマを見るのが日課になっていた。

「Aさん、今日から始まるのは恋愛ドラマみたいですよ。」
「そうなんだ！恋愛ドラマってどんなのだろ〜！」
ワクワクしながら一緒に見始める。
「わぁ〜デートってこんな事するんだね！」
「Aさん、した事ないんですか？」
「全然全然！ないない！」
ブンブンと大きく首を振って答える。
「でも、彼氏いるんじゃないですか？」
「えええっっ！！いないよー！！」
「毎日メールしているようですし、時々男性と思わしき声の方と電話もされているのでてっきり彼氏なのかと。」
「えっ！イルミさんが⁈」
ぴたっと動きが止まるA。
考えた事もなかった。Aにとってイルミは命の恩人であり、友人のような存在…だと思っていた。
「(イルミさんは友人で…あれ、そういえばイルミさんて恋人いるんだろうか…)」
レンズの言葉にはっとする。今まで考えた事もなかった疑問。

《イルミさん、聞きたいことがあるんですが、イルミさんて恋人いるんですか》
・・・
"消去"

(ダメだ、メールじゃ聞けない。せめて直接会った時に…聞いてみよう…)
(イルミさんに恋人がいたらどうしよう…何かショックだな…)
Aも自分では気づいていなかった。兄のように慕っていた彼の存在がいつしか自分にとってとても大きなものに変わってきていることに…。