光と闇【HUNTER×HUNTER】 (ページ42)

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NO41 ●高まりページ42

話をしていると、彼の携帯が鳴る。
『プルルルルル、プルルルルル』
「うん、うん、わかった、今行く。」

「A、オレもう戻らないといけないから。」
「！はい！忙しい時にすみませんでした…」
「よいしょっ」
「？！」
「帰るよ。」
Aを背中に背負うとそう言いながらいつものように走り出す。いや、いつもより速く感じた。
「(目が開けられない〜！！)」

「はい。着いたよ。」
「あああありがとうございます！」
息も中々出来なかったA。息絶え絶えになんとか答える。
「じゃ、オレ行くから。」
「イルミさん！あの、今日はありがとうございました。元気そうで安心しました。」
「また、お店で待ってます！」
「・・・うん。」
そう言うと彼はまた走っていった。

「A、オレに会いにきたんだ…。)」
その事実に胸が高まっていくイルミだった。

あの後、3日後に彼はお店に来た。
その後はいつも通り月に一度来ていたかと思うと、半年程経ってから月に2度訪れるようになっていた。

「(イルミさん！あれ、この前来たばかりなのに。どうしたんだろ。)」
いつものようにケーキとジュースと紅茶を頼み、Aのいる時間まで滞在するギタラクル姿のイルミ。

仕事が終わって部屋に帰ってくるといつものように彼が待っていた。