光と闇【HUNTER×HUNTER】 (ページ5)

今日:41 hit、昨日:39 hit、合計:29,868 hit

NO4 ●自己紹介ページ5

しばらく焚き火にあたって暖まっていると強い風が吹き始め焚き火の火も消えてしまった。
「う〜寒いっ…さすがに夜は風が強くて冷たいですね…」

「・・・」
「焚き火が消えないように屋根を作るのがいいんですよ！こんな風に…」
辺りから木の枝を集めて編み込んでいると
突然身体が浮いていた。
「何っ⁈」
少年がAを背中に抱えながら走りだしていた。
「そんな身体じゃこの森からいつまで経っても出られないよ。訓練の邪魔だから連れてく。」
「連れてくってどこに⁉︎」
驚きながら聞くA。
「・・・俺の家。この森も家の一部みたいなもんだけどね」
(森が家の一部⁇森の中に家があるのかなぁ⁇)
少年の言葉を不思議に思いつつ、
「ありがとうございます…あの、あなたの名前、聞いてもいいですか⁇」

「・・・イルミ」

「イルミさん！ありがとう^^」
傷だらけの顔で優しく微笑むA。
微笑む彼女を横目で見る。
感情がないはずの自分の心臓の鼓動がいつもより速くなったのを感じた。

(こいつ、俺に何かした？)
足早に家へと向かうイルミ。

(暖かい…)
イルミの温もりに安心したAは眠りに落ちた。

(初めて会った人間の前で寝るなんて殺し屋じゃないな。でもさっきの歌は何かありそうだね。…ただの野生児？)