光と闇【HUNTER×HUNTER】 (ページ17)

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NO16 ●コインページ17

〜2時間前〜

「ゴトー、いる？」
執事呼び出し専用の電話をかける。

「イルミ様、お呼びでしょうか・・・」

「A覚えてる？」
「A様、もちろん覚えております。」
「彼女が今どこにいるか探したいんだよね。」
「それでしたらこちらをどうぞ…。」
そう言うと、100枚はあるであろうコインを差し出す。

「彼女がこのお屋敷を出るとき、私の念をこめたコインをお渡ししています。コインが彼女の元から1日以上離れた場合、もしくは彼女の命がなくなった場合は私の手元にあるこのコインが消えるよう念じています。ですがまだコインは消えておりません。
こちらに用意した物が彼女の持っているコインに近づけば色が変化する仕組みになっております。イルミ様ならすぐに見つけられるでしょう・・・」

「さすがゴトーだね。助かったよ。」

「滅相もございません。」

「じゃ。オレ行くから。」

「承知しました。お気をつけて行ってらっしゃいませ。」
窓から飛び降りて颯爽とかけぬけていく。

(『助かったよ』)

(イルミ様が感謝の言葉をのべた…)
イルミの変化に冷や汗を流すゴトー。
(彼女の存在が吉と出るか凶と出るか・・・)

(やっぱりゴトーに頼んで正解だったな。さっさと見つけるか。)
(使えそうなやつ、とりあえず100人くらいでいっか。)
タクシーの運転手、バスの運転手、そこらへんを歩いている人間に自身の念を込めた針をさしていく。
「このコインを持ちながらとにかく進め。赤くなったらその場を止まれ。赤くならない限りは動き続けろ」

「「「「はい」」」」
針人間達が動きだす。

(えーっと、緑だと1㎞以内、黄色が100m以内で赤が5m以内か。これも全員の頭に直接伝えとくか。)

〜数十分後〜

(こいつ、動き止まったな。場所は・・・)

動きの止まった針人間目指して走り出す。

「イルミさま・・・コイン・・・赤い・・・」

「お疲れ様、もういいよ。」

「ぎゃあああぁぁぁ！！！」
顔がうねって身体が崩れていく。

(ここにいたら邪魔だからもっと遠くにいかせるか)
新しい針を刺すと、ボロボロになった身体で走っていった。