光と闇【HUNTER×HUNTER】 (ページ14)

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NO13 ●家ページ14

「今日はこれで終わりだよ、店じまいしたら一緒に帰るよ！」
「帰るって…」
「決まってんだろ、あたい達の家！」

「着いたよ、ここさ。」
目の前には斜めに傾きかけた古い平屋が建っていた。
家の真ん中から大木が生えている。
「キッチン、風呂、トイレはこの家のを自由に使えばいいよ。ただ、あんたの部屋がないんだ。外にある物置ならあるから、そこを使えばいい！」
「私の部屋にしていいんですか？」
「今はもう全然使ってないからね！部屋はあった方が何かといいだろ！しばらく使ってないから中は自分で綺麗にしとくれ！」
「本当にありがとうございます…」
「部屋が片付くまではあたいと一緒に寝るからね、まずは風呂にしよう、ここだよ、疲れただろ、ゆっくり入っておいで」
「はいっ…！」
足早にお風呂場に向かうA。
「とりあえず、着替えはあたいのを使いな。置いとくからね」
「ありがとう…！」

渡り廊下を歩きながら家の周りを眺めていた。
「綺麗なお花や植物がたくさんある…」
「お花が好きなのかなぁ」

浴室に着くと、大きな釜の湯船が目に入った。
「わぁ〜！大きな湯船！」
「面白い形してる！」楽しそうにお風呂場を見渡す。
お湯が張るのを待ちながら髪を洗い流していた。
(仕事が見つかった。家も見つかった。優しい店主さんにも出会えた…)
(イルミさんに報告だけでもできたら良かったな…)