78話 ページ30
もし、このスピードを手にする事出来たら…。
そう思うと嬉しくてたまらない！！
「(ニヤリ)」
グ「？！(ほぅ。この状況でも楽しそうか…)」
「(でも、これって本当に見破るの難しいよね)」
そう思いながら、グラントリノを視線で追って行く。
こっちか！！ワン・フォー・オールを50％使い、トンファーを叩き込む。
グ「…外れだな…」
「グッ？！」
グ「オールマイトは、教育にとっては、素人以下だからな。だから、俺が見てやるって言ってんだ」
「…そうですね。俺もそう思います。…貴方に見てもらって光栄です」
グラントリノに向けて、そう言うと俺は、また彼にトンファーを叩き込む。
しかし、俺は腕を掴まれ、床に叩きつけられる。
「っ？！」
グ「小僧は、別に、オールマイトに対する憧れはないし、ワン・フォー・オールを特別に扱ってるわけじゃないし…。ただ、責任感はあるか…。だけど、オールマイトに対してじゃない。別の誰かだな…」
そう言われ俺は目を見開く。
何もかも見抜けられて、俺は出久を思い描く。
“立派なヒーローになってね！”
「オールマイトに対してはそう言うのはない。責任感はあるが…」
グ「九代目が、こんな得体も知れないガキだとはな。此処にいるようで、此処にいない感じだな。さっきみたいに、此処ではなく、たまに遠くを見てる感じだからな。オールマイトも何でこんなガキにしたのか…。小僧は、何事にでも冷静だって言ったな。確かに動揺せず、判断する事は大切だ。だが、小僧は俺を普通の老人ではなく、すぐにグラントリノとわかった。俺は自分で名乗ってないし。どうして、すぐにわかった？確かに、地図通りについて、そこに居ればそうだと思うだろうか…。すぐにわかる事はないと思うが…」
「(つまり、俺を暴こうとしてるって事か)…勘ですよ。ダメですか？(すいません)」
そう言うと手を離され…、グラントリノは、踵を返し…。
グ「………」
「…何処行くんです？」
グ「食べ物を買ってくる」
「俺が行きますよ…」
トンファーを消して、俺は足を踏み出そうとする。
グラントリノは、俺を振り返り、冷たい目で見ていた。
グ「…小僧の癖に、嘘つきが…」
「…………」
そう言って、扉を閉めて出て行く。
嘘つき…か…。
「はっきり言われるのは初めてだな…」
“勝「てめぇは本当に誰だよ！！」”
俺は緑谷出久で、でも、緑谷出久じゃない。
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鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年8月21日 19時) (
レス) id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 好きなので続き見たいです！！ (2021年7月6日 14時) (レス) id: ac54deaa0c (このIDを非表示/違反報告)
ピース - グラントリノがオールマイトに緑谷がトリップ者って言うか言わないかが気になる (2017年7月30日 4時) (レス) id: ee81269ef6 (このIDを非表示/違反報告)
黒宮霧月(プロフ) - ツッキー本体は眼鏡さん» おお？！ありがとうございます！！教えてくれてすいませんでした！！ (2017年6月23日 13時) (レス) id: 2026e05a9b (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー本体は眼鏡(プロフ) - 体育祭のところ先生じゃなくて宣誓では？ (2017年6月23日 0時) (レス) id: ada14fc3d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒宮霧月 | 作成日時：2017年4月28日 18時
