70話 ページ22
ちゃんと話すから！！
『まず、障害物競争！！何と一位になったんだぞ！！』
出「えっ。一位に？！すごい！！」
『ちなみに、二位は轟、三位は、勝己』
出「えっと、その轟君って確か…、推薦枠の…」
思い出すように、出久が言うと俺は頷く。
『そうそう！！』
出「すごいね！！ヒーロー科の推薦枠の人に勝つなんて！！」
『まぁな！！勿論轟が最初に出たんだけどよ！！俺がその後ろから追い上げて…』
出「本当にすごいね！！」
自分の事のように、喜ぶ出久。
だって、今体は出久だもん。
『そういや、始まる前に、オールマイトから発破かけられてさ。次世代のオールマイトにして、平和の象徴の卵として、一位をとって、君が来たって、知らしめろって』
出「えー？！」
思い出したように言った俺の言葉に、出久はやっぱり驚く。
そして、おどおどし始める。
出「僕が平和の象徴？次世代のオールマイト？…今はAが、入ってるけど。見た目は僕だし。…いや無理無理！！あのオールマイトみたいな平和の象徴に……」
『(始まったな)』
ブツブツ喋り始めた出久に、俺は呆れたように思う。
これは出久の癖だ。最初の時もあったけど。
『えい！！』
出「痛っ！！えっ？何？」
何をしたかと言うと、出久の額にデコピンをした。
額を擦りながら、見上げる出久に…。
『また、なってたぞ』
出「えっ。あー、ごめん」
『だから、オールマイトに、ナンセンスプリンスって、言われるんだろうが』
出「えっ？ナンセンス、プリンス？」
出久が首をかしげながら、俺はハッとして、困ったように笑う。
『まずったな』
出「それも、此処の漫画？」
『あぁ。まぁな』
出「ナンセンスプリンス。Aも言われてるの？」
『いや、俺は……』
これ言っちゃっていいのかな？って思いながら、俺は頭を掻く。
『クールプリンス…』
出「クールプリンス！！流石Aだね！！」
『まぁ、ナンセンスプリンスよりましかな』
出「うっ。ごめんね…」
『いやいや、出久が悪いわけじゃなくて。そういや、オールマイトに、出久の事話したんだ』
そう言うと、落ち込んでいた出久は、バッと顔を上げて…。
出「話したってどう言う事？！だって、僕は今君で…」
『うん。だから、亡くなった親友って事にしておいたんだけど。勝手に親友って思っちゃまずかったか？』
出「…親友…」
その言葉を聞いて出久は、少し茫然とした感じだ。
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鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年8月21日 19時) (
レス) id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 好きなので続き見たいです！！ (2021年7月6日 14時) (レス) id: ac54deaa0c (このIDを非表示/違反報告)
ピース - グラントリノがオールマイトに緑谷がトリップ者って言うか言わないかが気になる (2017年7月30日 4時) (レス) id: ee81269ef6 (このIDを非表示/違反報告)
黒宮霧月(プロフ) - ツッキー本体は眼鏡さん» おお？！ありがとうございます！！教えてくれてすいませんでした！！ (2017年6月23日 13時) (レス) id: 2026e05a9b (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー本体は眼鏡(プロフ) - 体育祭のところ先生じゃなくて宣誓では？ (2017年6月23日 0時) (レス) id: ada14fc3d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒宮霧月 | 作成日時：2017年4月28日 18時
