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恋 ページ1
風で揺れたカーテンの隙間からから強い日差しが体育館の窓から入ってくる。
風が吹こうが蒸し暑い。その中でボールの跳ねる音、シューズが床に擦れる音、ボールを追って声を上げる選手、怒声を上げるコーチ。
いつもと変わらない男子バレー部の夏休み。
ノートをとりながら私はみんなの動きを見る。
ちょうど日に当たってしまう場所だったから背中に鋭い日差しが刺さる。まだ午前中だと言うのに背中に刺さる日差しは痛い。眩しくてノートがとりづらいしみんなの動きも光が目に入り見にくい。
あぁ、これだから夏は大嫌いだ。
服を着込めばいい冬とはわけが違う。
拭っても拭っても出てくる汗、耳をつんざくような蝉の鳴き声。まるで私達の帰りを待っていたかのように降り出す夕立。
夏は何もかも嫌いだ。
そうやって考え始めると自然に顔が歪んでいたようだ。
スポドリを作り終えた潔子さんと仁花ちゃんにどうしたのと聞かれる始末。
あぁ早く部活が終わればいいのに
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作者名：くろみつ | 作成日時：2019年8月29日 15時
