【立海】とある少女の日常物語 II 【とある】

60.能力 柳side ページ28

柳｢藤桐、お前のことについて気になることがあるのだが......。質問しても良いだろうか？｣



バスの席で隣になった藤桐に話しかける



気になることとはもちろん能力のことだ


藤桐の能力について色々調べてはみたが、少しの情報しか得ることは出来なかった



『はい！もちろんですよ』



柳｢...そうか、感謝する｣



藤桐には申し訳無いが、時々が藤桐が悪い輩に騙されないか心配になる

藤桐が人からの頼みを断っている所は見たことがない。





2人でこう話すこともなかなか無いだろうからな、考え事はせずに質問に移るか





柳｢大雑把な質問だが...お前の能力はどの様な能力なのだ？｣


本当に大雑把な質問だが、藤桐の能力について何も知らないことは事実だ。確実な情報を少しでも多く手に入れたい




『実は私もよく把握してないんですよね...
多分、詳しいことについては私自身より高津昇吾の方が理解していると思います。

でも、科学者さん達によるとそのくらい範囲が広い能力みたいなんです』




“日本一の兵”藤桐Aは能力の使用法を工夫すれば歴代の戦争全てを1人で鎮火できるという例え方をする科学者もいたはずだ



地球に巨大隕石が降ってきても今までとなんら変わりない生活ができる程と称える者もいる。それ程強力なのだろう.....





『自分でも分かってることは光や電気と火、水あと風なんかを自由に扱えることですかね...。使い方は柳先輩の方が多く思いつくんじゃないですかね？』




天気や気温を自由自在に扱えるということは、気圧の配置もできるという事になるな...

それでも気象庁などが藤桐に天気を都合よく変化させないのは何か理由があるのだろう





そう言えば、藤桐は...


柳｢藤桐は治安維持組織に務めていると聞いたが、お前が所属している組織は暗部に侵入することも多いと聞いた...その時はどう戦っているんだ？｣




一般人となんの差もない華奢な体をした女子が皆の為に戦っていると思うと少し心が傷む


戦うと決めた藤桐の思いを侮辱するような考えかもしれないが......

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