【立海】とある少女の日常物語 II 【とある】

54.お父さん ページ22

部長会であった事の報告が終わり、
今日は明日に備えるため早めに部活が終了した




幸村先輩達とは別れ、今は真田先輩と2人で帰っている


初めの頃は毎回気まずかったが最近はお互いから話題を出し、一緒に笑いあう仲までになった




『真田先輩、明日の合宿楽しみですね！』



今日はもちろん合宿のことについて


話したことも会ったこともない人達に1週間もきちんと御奉仕できるかは心配だけどそれも含め楽しみに感じる



真田｢うむ。そうだな｣



『真田先輩は楽しみな事とかないんですか？』



真田先輩は真面目だからなぁ...

跡部さんが計画しているレクリエーションより練習に打ち込みそう



真田｢そうだな...。どの様な特訓で鍛えられるのかが楽しみだが1番は手塚と会えるという事だな｣


真田先輩が見たことない顔をされてる。すごく口角上がってますよ...



というか手塚って、あの青学の手塚さんだよね？

2人はお友達なのかな...。





『手塚さんと会ったら勝負とかするんですか？』




真田｢ああ。次会った時はまた対戦しようとお互い約束した｣




真田先輩にとって手塚さんは友達ってより良い好敵手って感じなんだ


そういう関係ちょっと憧れるよね！！




真田｢藤桐、お前こそ何か楽しみなことはないのか？｣


楽しみなことかぁ...
合宿に参加できるってだけで凄い楽しみかな


マネージャーはもうちょい増やして欲しかったけど



『楽しみより、ちゃんと出来るかなっていう心配とか不安の方が大きいかもです...』



選手のハードな練習に比べたら全然楽なんだろうけど、
人数も多いいし顔も名前も知らない人がほとんどだからやっぱ緊張しちゃうよね





真田｢そうか..........。







藤桐！！｣






『は、はいっ！！』



びっくりした。真田先輩が急に名前を呼ぶから反射的に返事しちゃったよ




真田｢いいか...。
明日からの合宿、何か辛いことがあればまず俺を頼れ！！ これは先輩命令と副部長命令だ！｣



え......？








真田先輩って本当に.....






『ふふっ、真田先輩ってお父さんみたいですね』



真田｢なっ！？｣




やっぱ真田先輩ってお父さんみたい


常には厳しいけど何かに挑戦したり成功したらたくさん褒めてくれるし、さっきの言葉なんてお父さんぐらいしか言えないでしょ









真田｢......それと、後一つある！｣

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