89*【魔法使い】 ページ41
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下鶴「お前のおかげで…俺は誤解されたよ。」
『でも、少し楽しかっただろう？』
下鶴「面倒だ、疲れた。」
下鶴は機嫌悪そうに背を向ける。だが、その顔は何故か赤かった。無理もない、咄嗟に涙目(演技)の弥勒院に抱き締められたのだから。
『下鶴、本の話を聞かせてくれないか？』
下鶴「なんでだ？」
『キミから話される方が、本の内容は一層面白くなると思うからさ。』
振り返ると、また彼女は優しく笑った。下鶴は何故か断れず、自分の今まで読んだ本を聞かせた。
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『やっぱり、人から話される話は面白いね。』
下鶴「お前は、本を読まないのか？」
『え？そうだな…全然読んでないや。唯一、覚えてて好きだったのは…』
少し言葉を詰まらせて照れたように、はにかむ。
『……シンデレラ、////』
下鶴「それ、絵本じゃ…＿」
『違う、ちゃんと小説だ！ボクは、あのお話に出てくる魔法使いが大好きなんだよ。』
下鶴「大抵の女子は、シンデレラが好きなんじゃないのか？」
下鶴は、疑問に思ったことを口に出す。すると、弥勒院は少し目を伏せて優しく話し始める。
『最初は、お姫様とか王子様とかに憧れたんだけど＿今は、魔法使いが一番憧れるんだ。』
下鶴「ｯ…そう、か」
『だってさ、かっこいいじゃないか。困ってる人に手を差し伸べて、その人を幸せへと導いたんだ。』
爛々と目を輝かせて、夢を語る彼女を見て、下鶴も優しい笑みを零した。
『そろそろ行かないとか………』
下鶴「お、おい……A」
ぎこちなさそうに名前を呼んだ下鶴。弥勒院は首を傾げる。
下鶴「また今度な…凄く楽しかった。」
『え？待って、またねのあと…少し聞こえてなかったんだけど＿』
下鶴「ほら、早くしないと怒られるんじゃないか？」
時間と下鶴に急かされて、弥勒院は軽く謝ってその場を走り去った。残された下鶴は、名残惜しそうに彼女が触った本を撫でる。
下鶴「他人に興味を持つなんて、初めてだな。それに、寂しいとさえ思ってしまった……」
弥勒院は下鶴に幸せな時間をあげた、そう＿例えるなら彼女はまるで、"魔法使い"のようだった。
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総帥「どうした？顔が少し赤いぞ？」
『そ、総帥……あまり言わないでください。』
絶好調相棒
音無春奈
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睦月(プロフ) - ユイさん» 初コメありがとうございます笑楽しんで読んでいただけているようで、私もニヤニヤしてしまいます笑笑(こら！)応援ありがとうございます笑 (2020年3月1日 22時) (
レス) id: a613d048b2 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - いなりんごさん» 返信が遅くなり、すみません。応援頂き、ありがとうございます笑この作品の夢主は、私が思い描く理想の人物なんですよね笑笑お気遣いと応援、再度感謝しています。これからも楽しんで頂けるように頑張ります笑笑 (2020年3月1日 22時) (レス) id: a613d048b2 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 初コメ失礼します!とても惹かれる内容で終始ニヤニヤしながら見てました…笑(こら)応援してます！更新頑張ってください! (2020年3月1日 16時) (レス) id: ad9f2180d5 (このIDを非表示/違反報告)
いなりんご - この作品が大好きで何度も読み返したりしてたのしませていただいてます、、！更新される度にきたぁぁぁあ！！ってなってます笑笑夢主ちゃんの性格もちゃんとキャラがたっていて性格とかも大好きです。更新無理せず頑張ってください！！ずっと応援してます、！ (2020年2月23日 22時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - イナイレ大好き人間さん» 初コメントありがとうございます。私もこの作品の夢主には、大変入れ込んでおりまして(何故か作者の私も笑)惹かれています。応援ありがとうございます！これからも頑張らせていただきます。 (2020年2月22日 13時) (レス) id: a613d048b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月 | 作成日時：2020年1月8日 16時
