【番外編】Christmas ページ37
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夕焼けが綺麗だな。教室から窓の外を眺める。
烏野の冬休みは明日からで、今日まで学校。せめてクリスマスぐらい休みにしてくれよ。
部活は無いから、影山くんと少し時間でもデートできると思ったら 先生に呼ばれたから先帰ってて だってさ。
先帰ってろってなにさ、クリスマスデートくらいしたいじゃん。あーあ、つまんないの。
少しでも影山くんと一緒にいたい。"待ってるから一緒に帰ろ"とメッセージを影山くんに送った。
＿＿＿＿＿＿＿
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気が付くと夕焼け色だった空は真っ暗で。星がきらきらと輝いている。
いくらなんでも遅すぎやないですか。こんなのデートなんてもう出来ないや。
早く来てよ、影山くん。
その願い叶ったかのように、教室に影山くんが来る。急いで来たのか、息を切らしている。
「先帰ってろって言っただろうが」
『いやでーす』
影山くんは私の前の席に座る。あ、その席女の子だけどまあいいか。
「なんでそんなに一緒に帰りたいんだよ」
『今日はクリスマスですよ。やっぱ少しでも一緒にいたいじゃん』
影山くんは頭を搔く。やっちまったーみたいな顔して。まぁ影山くんがイベントを忘れることなんてよくあるんですけどね。
『ちょっとはデートできるかなーとか思って』
「じ、じゃあ」
影山くんは途切れ途切れに言葉を発する。
「俺が、お前のサンタになる」
『ん？』
「して欲しいこと何でも言ってみろ。出来る限りやってやる」
ほぉ、何でもですか。何にしましょうかねぇ。
『好きって言って』
「……好き」
『……愛してるって言って』
「あ、愛してる……」
うう、なんかこっちが恥ずかしくなる。
「なんでAが照れてんだよ」
『だ、だってさ』
「……だったら、もっと照れさせてやる」
な、なんだ。影山くんがそんなこと言うなんて。
影山くんは、私の背中に腕を回し 優しく抱き締める。
そして、優しい声で言う。
「時間取れなくて……ご、ごめん。今から行くか」
『……どこに？』
「駅のイルミネーション」
『えー！！』
抱き締めるのをやめ、私の方を見る。
『もう私見ちゃったよ！』
「な、なんだよボケ！じゃあもう行かねぇわがままおんな！」
『なんだと！！？』
言い合いになって、2人同時に笑う。なんか、これが私たちのクリスマスって感じ。
『うーそ。行こう、影山くんとならどこでもいい』
「またお前はそういうこと言うよな」
『え？』
「なんでもねーよ、行くぞ」
そう言って、手を繋いだ。
＊
番外編続きすみません。
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榁井(プロフ) - 豆腐の介さん» コメントありがとうございます！長らくお待たせして申し訳ありません……>< (2020年8月23日 21時) (
レス) id: 449d801ec5 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の介 - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年6月20日 23時) (レス) id: 68695b209d (このIDを非表示/違反報告)
榁井(プロフ) - えりえり。さん» 返信遅くなりすみません><もっと可愛い夢主ちゃんと影山書けるように頑張ります！ありがとうございます！ (2018年10月19日 18時) (レス) id: 0315d3255e (このIDを非表示/違反報告)
えりえり。(プロフ) - こんにちは、作品とても面白いです！仲良しカップルめっちゃ可愛いです！これからも更新待ってます！頑張ってください！ (2018年10月14日 15時) (レス) id: e2a00b9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐる(プロフ) - 志保さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2017年9月21日 21時) (レス) id: 0315d3255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榁井 | 作成日時：2017年6月29日 22時
