#56：かべどぉーん ページ12
書き方少し変更してます。
ゆっくりと歩き、よこチラっと見ると見事に及川先輩と目が合った。
なんてこったパンナコッタ。
「Aちゃんじゃん！おーい！」
手を大きく振りながら私の名前を呼ぶ及川先輩。
本っ当にやめて下さい。名前呼ばないで下さい。先輩は分かってないでしょうけど貴方が女子の名前を呼ぶいうのは私にとっての凶器なんですよ。
ほらもう周りの女子の目線が怖いですもん。なんでそんなに笑顔で手なんか振るんですか。
と、いう思いで首を全力で横に振っているとついに
「こっちおいでってば〜」
及川先輩が私の腕を掴み、所謂強制連行。
『ど、どうも』
キャーキャー言っていた女子さんにご挨拶。怖い。
目がもう獣みたいになってる。怖い。
ずっと笑顔の及川先輩が一番怖い。
「…その人は誰ですかね？」
「この子？んー」
悩む素振りをして私を見る及川先輩。
その瞬間、私の肩を抱き寄せて言った。
「俺の彼女」
「『はあぁぁあああ！！？』」
貴方頭おかしいでしょ！？ねぇ！！？
「彼女…いたんですか？」
『な、及川先ぱんん"！』
途中で口を手で押さえられる。
こんなことしたら余計に彼女って思われるじゃん！！
『は、はまひてくらさい！』
「ふふ、嫌なこった。ごめんねキミたち、彼女いるからさッ」
そう言うととぼとぼと女子さんは帰っていった。
それと同時に手を離す。
『ちょっとおお！何してんすか！』
「…見てのとおり」
『そんな笑顔で言うもんじゃないでしょ！勘違いされたらどうするんですか！』
「勘違いも何も……俺は別にいいけど？」
『なんで！』
「好きだから」
好きじゃない人でも、突然 好き と言われたら戸惑うもので。
「照れた？」
『照れてねぇわ』
「タメになってんぞコラ☆」
『星つけても何にもなんないですよ』
あ、そうだ。こんなことしてる場合じゃないんだよね。
はやく影山くんにシューズを届けなければならん。
『……あの、いつ手を離していただけるのでしょうかね』
そう、及川先輩はまだ手を私の肩に置いている。
「んー…いつだろうね？」
『ふざけんなです』
「敬語なのかなそれは」
『ちょ、離して下さい。勘違いされるの嫌なんですよ、ましてやここを影山くんに見られたら……』
そう言った途端、両腕を掴み壁に押し付けられる。
壁ドンされてるんですが。
#57：これが本当の顎クイです→←#55：馬鹿だね、馬鹿でした。
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榁井(プロフ) - 豆腐の介さん» コメントありがとうございます！長らくお待たせして申し訳ありません……>< (2020年8月23日 21時) (
レス) id: 449d801ec5 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の介 - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年6月20日 23時) (レス) id: 68695b209d (このIDを非表示/違反報告)
榁井(プロフ) - えりえり。さん» 返信遅くなりすみません><もっと可愛い夢主ちゃんと影山書けるように頑張ります！ありがとうございます！ (2018年10月19日 18時) (レス) id: 0315d3255e (このIDを非表示/違反報告)
えりえり。(プロフ) - こんにちは、作品とても面白いです！仲良しカップルめっちゃ可愛いです！これからも更新待ってます！頑張ってください！ (2018年10月14日 15時) (レス) id: e2a00b9ab3 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐる(プロフ) - 志保さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2017年9月21日 21時) (レス) id: 0315d3255e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榁井 | 作成日時：2017年6月29日 22時
