検索窓
今日:4 hit、昨日:12 hit、合計:16,873 hit

#9:ハコ入り娘と瀬見英太 ページ10

.





瀬見「卒業なんてしたくねぇよな…」


『…え、私ははやく卒業して一人暮らししたい』


瀬見「あのなぁ…」


『…でも、英太くんとは離れたくない』





たまにそんなことを言ってきて、





『…うぅ〜……離れるの嫌だぁ…』





俺の肩に頬を擦り付けてくる。


たまに甘えてくれて、





瀬見「大学違うけど…いつでも会えるだろ」





Aの頭を撫でる。





『…やっぱ落ち着く』


瀬見「お前ホント可愛いな」


『…や、やめよそーいう事…照れる』


瀬見「そういう事するからだろ」





ガラガラ



扉が開いた。


滅多に人なんか来ないのに…


ぱたっと箱を閉める。





「うわ…汚」





この声……白布か。





『…ちょ、英太くん狭いっ』


瀬見「静かにしとけ、バレるぞ」





コツコツと足音が聞こえる。





白布「…あった、これか」





ん…やっぱ狭いな。


Aを自分の方に引き寄せる。





『…英太くん近い……っ』





上目使いでそんなもん言ってくるから


我慢できなくなるじゃねぇか。





ちゅ



我慢できなくなってキスをする。





瀬見「ごめん、でもAが悪いんだからな」


『…バレるって、ん』





ガラッ



お、出たか。


箱を開ける。





『…英太くん馬鹿でしょ』


瀬見「あんなに近かったら普通だろ」


『…英太くんの脳内が普通じゃない』





白布「(瀬見さん箱に入ってたな…なんでだ)」





.

#10:ハコ入り娘のナキガオ→←#8:ハコ入り娘が好きな人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:よーぐる | 作成日時:2017年5月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。