及川は及川であってほしかった【及川徹】

2日目 ページ2

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まだ事件発生がしてない頃。





「は〜い皆、今日も頑張っていこっか！」





及川がゆる〜く言って練習を始める。


何故及川が主将になったのか、


そんなの誰も知らない。


こんなチャラチャラしてる奴がキャプテンでいいのか。


及川だから、チャラチャラしてる及川だから良かったんだ。


だから今の青葉城西がある。


そう私は思っている。


私は及川が好きだ。


なんだかんだ頼りになるし、悩みは聞いてくれる、


面白いし、何より






チームのことをとても思ってくれてるから。


勿論異性としてではないが、


そんなチャラチャラしてる及川が好きだった。



翌日


及川はなぜか真面目になっていた。


いつもなら





「今日も頑張ろうね〜！」






だったのに今日は





「皆、練習頑張ろう。地味な練習も全国に繋がるんだ」






なんて、なんかアドバイス的なことも言っちゃって。


とうしたんだよ！





『おおおおおお及川っ！？どうしたお前』


「Aさん、おはよう」


『Aさん！？逆にキモい！』


「ついに可笑しくなったかお前」


「岩泉、可笑しくなんかないよ」





いつもは岩ちゃんって呼んでるのに…！





『もうダメ…ダメだわこの子！早く病院に…

誰か！誰かこの子を助けてっ…』


「大丈夫ですよ！助かりますよ！」


「っこれは…もう、ダメかもしれん…」


『先生…っ！』





私の茶番にノッてくれた花巻と松川。


花巻の看護師は吹いたわ、裏声やばし。





「ふざけないで練習しよう？」


『…及川に練習してとか言われたームカつくー』





いつもならここでめっちゃ爆笑するのにね。


本当に頭可笑しくなったんじゃない？

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