131:ヘンジ ページ33
私は拒絶しなかった。
いや、むしろ＿＿
(してほしいって、思った?)
もう一度、したいと思ったのだろうか？
＿＿二人が互いの引力に強く引かれたような気がした。
『A!』
『一緒に行こうぜ！』
『…お前、無理してない？』
＿＿その時ギューギュー詰めの箱を開けたかのように
翔陽との思い出が頭を巡った。
翔陽が居なかったら、私は皆を信頼することもできなかったかもしれない。
今こうして、笑うこともできていなかったかもしれない。
…いや、それ以前に、全てがどうでもよくなって命を投げ捨てた可能性だってある。
＿＿翔陽が、居たから。
「…翔陽」
でも
「＿＿ごめん」
消えそうな声で、そう呟いた。
翔陽の手は力が無くして、私の肩を滑り落ちた。
そして無理して笑って「ははっそうだよなー…こっちこそごめん」とまた謝った。
力無い背中を見せて翔陽は「皆の所戻ろう？」って。
…違う。
違うの。
「＿＿！？」
私は後ろから翔陽を抱きしめて、教室を去ろうとする彼を引き留めた。
「A…？」
翔陽の胸の鼓動が伝わってくる。
…私と、同じ。
ごめん、ごめんね翔陽。
「＿＿少しの間、時間を下さい」
「…え？」
額を翔陽の背中に押し付けながらも、口をもごもごと動かす。
「翔陽の言う通り、私はまだテツさんのことが忘れられないのかもしれない。…黒子が、優しかった頃が。
だから中途半端な気持ちで＿少しでも心にテツさんへの気持ちを抱えたまま、翔陽と付き合うことはできない。
…でも絶対、いつかキリをつけるから。
その時が来たら＿＿」
＿＿＿私と、付き合って下さい。
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神寧(プロフ) - 最近、性格が歪んできた気がするさん» ありがとうございます！そんなに続きを楽しみにしてくださり…(泣)すみません、最近忙しくて更新できなくて…この小説を見て泣ける！って方がいらっしゃるのは本当に光栄です(*^^*) (2015年11月9日 1時) (
レス) id: 10a4b178b5 (このIDを非表示/違反報告)
最近、性格が歪んできた気がする - 続くを見た俺は「へいや！」ってなった。 読み始めて涙腺が〜ってめっちゃなった (2015年11月7日 13時) (レス) id: ec7aba8247 (このIDを非表示/違反報告)
伊月譲希☆5ktkr!!(プロフ) - 神寧さん» いえ！こちらこそ！有難うございます！！更新楽しみにしています！ (2015年8月12日 20時) (レス) id: 0854f3e5f1 (このIDを非表示/違反報告)
神寧(プロフ) - 伊月譲希☆5ktkr!!さん» ありがとうございます！うわぁ、絵まで描いて下さり…!!今から更新してきますね(*´∀｀) (2015年8月12日 12時) (レス) id: 10a4b178b5 (このIDを非表示/違反報告)
伊月譲希☆5ktkr!!(プロフ) - とても面白いです！あの、絵を書いてみたので良ければhttp://uranai.nosv.org/uploader/uploaded_files/5/5/a/55a58a5fdb6dccce0104673f2bd3816e.jpgどぞ！いい絵とはいえないですが… (2015年8月11日 21時) (レス) id: 0854f3e5f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神寧 | 作成日時：2015年7月30日 16時
