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「結構可愛い人だね…」


「俺、きみのこと殺しそうで怖い」


ジェルに同感。

そして、莉犬の言うとおり、
めちゃくちゃ可愛いじゃねえか。

帰ったら殴る。


「あ、喫茶店入った」


そう聞いて、喫茶店に入る。

なるべくあの二人の近くに…。


「いらっしゃいませ!
何名様ですか?」


「6人です
…あの頼みがあるんですけど…」


なーくんが店員にあの二人の
近くの席は大丈夫かと

聞いてみると、店員は
笑顔でその近くの席へ案内する。

適当にドリンクを頼んで、
趣味悪いが聞き耳を立てる。


「実は…妊娠して…」


「え!?そうなの!?」


驚いたような声で言うきみ。

一瞬、俺らは顔を見合わせる。

なーくんは笑顔のまま固まってて、
ジェルは既に真顔。

るぅとところんは俯いている。

莉犬はそんな二人の背中を
優しく擦っていた。

俺はジッと聞き耳を立てる。


「俺これからも支えるよ!
何かあったら言ってね!」


「ありがとう!」


笑顔でそう言うきみに、
お腹を大事に擦りながら

微笑む可愛い女性。


「…出ようか」


頼んだジュースを飲んで、
会計を済ませて喫茶店を出る。


「…きみくん、何で俺たちに
言ってくれなかったんだろうね…

こんなめでたいこと」


あんなに楽しんでいたなーくんは
落ち込んでいる様子。

…妊娠したってめでたいことなのに、
確かに何で言わなかったんだ。


「…きみくんすとぷり辞めるのかな…?」


ころんの言葉にるぅとと莉犬は
堪えていた涙を流している。

ころんも自分で何を言ってるのか
気付いたのか、「ごめん」と

一言だけ言って涙を流した。


「ごめん…めでたいことなのに、
僕、凄い寂しい…っ」


涙を拭いながら喋るころんに
そっと頭を撫でる。

…俺だって凄い寂しい。


「…きみくんと一緒に
武道館に立ちたかったなあ…」


となーくんは笑いながら
そう呟いていた。






「…あれ?皆、何してんの?」


ふと前を見ると、
きみがキョトンとした顔で

俺達の前に立っていた。

○→←○



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びたー(プロフ) - るんかさん» いいえ!いいえ!大丈夫ですよ!はい!…そう言ってくれるとめちゃくちゃ嬉しいです…ありがとうございます!なるべく無理のない更新を心掛けます! (2020年11月14日 22時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
るんか - びたーさん» お返事遅れてしまいすみません... 気分転換できたんですね。良かったです!無理せず適度な投稿をしてください! (2020年11月14日 17時) (レス) id: c4fe7359d3 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - KOKESI(こけしくん)さん» ごめんね…!ありがとう! (2020年11月13日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
KOKESI(こけしくん)(プロフ) - びたーさん» あ、ありがとう!イラスト集にはらせていただきます!! (2020年11月13日 23時) (レス) id: 33ecba25f2 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - KOKESI(こけしくん)さん» え!?謝らないで良いよ!!寧ろ嬉しい!もし、送れたらURLをコメントに貼るか、それかイラスト集に出すなら、そこで保存して貼っておくことも出来るよ!自分の好きなようにしてくれ!ありがとー! (2020年11月13日 23時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びた一 x他2人 | 作成日時:2020年10月16日 23時

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