黄緑担当です。9

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✻


「もーもー！！」


「もっとツンデレに！」


「もう！別にあなたのためじゃ
ないんだからね！もう！」


「完璧だ！」と遠井の演技力に
るぅとは褒めているが、

遠井は「人間だぞ？」と
正気でるぅとに言っていた。


「莉犬ころんはもう完成してるし！
これで動物園を再現できる！」


「後半ただの人間だったけど」


「じゃ当日任せたぞ」


＿＿＿＿＿＿＿＿


そして、すぐ日が経っていた。


「お兄ちゃん、ほんとうに
動物園あるの？」と

少し心配そうに聞くるぅたに

「ああ、あるぞ
お兄ちゃんが用意したんだ」と

るぅとは自信満々の様子だった。


「ほらあそこにライオンがいるぞ」


「え？」


「ガオオオオオ！」


「すごーい！これがライオンかー！」と
感激しているるぅたに

るぅとも嬉しいのか
「ああかっこいいだろ？」と返事をする。


「ガオオオオオ！ナンデダヨオオオ」


「でもちょっとしゃべってない
お兄ちゃん？」


「最近のライオンは少ししゃべるんだ」


と誤魔化そうとするが、
「へえー」とるぅたは

あまり興味を示さない様子だった。

エリアを変えようと

「ほら次はあそこ猿と犬がいるぞ」と
るぅたを誘導していくるぅと。


そこには犬と猿が同時に鳴いている
少しシュールな光景が見える。


「すごーい！でも色なんか違くない？」


「最近の犬と猿は鮮やかなんだよ」


「へえー」


「バナナくれえええーい！」と

猿に変装してるころんは
二人の元へ走ってそう叫んだ。


「わーバナナ求めてきたよ！
ってか普通にしゃべってない？」


「最近の猿も少ししゃべるんだ
ほれバナナ渡してあげて」


とるぅとの手にはバナナ。

そのバナナをるぅたに渡して

「はいおさるさん」とるぅたは
ころんにバナナをあげた。


「ウキャア！wwウヘヘヘー！w
へへー！w」


「すごーい！
これはれっきとした猿だね」


「だろ？」


そして残った犬に変装した莉犬は

「わんわん！わん！わんわん！
わんわん！」と犬らしく吠えていた。


「犬だぞー」


「わんわん！わん！
わんわんわんわん！」


「派手な見た目のわりに普通だね」


「そうなんだよなあ」


と二人にボロクソ言われながらも
莉犬は諦めずに

「わん！わんわん！わんわん！」と
犬らしく吠えていた。

少し間が空いてるぅたは
「普通だね」と冷静な声で言った。

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