黄緑担当です。3

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いよいよ文化祭当日。

学校に着くと学校外と
学校内は賑わっている。


「あ、生徒会の皆だ」


門を入ってすぐにいる生徒会3人組。
服装チェックでもしてるのか？

それとも受け付け？

私は生徒会の方へ近付いていき、
「おはよう」と3人に挨拶をした。

「遠井さんか、おはよう」と
微笑みながら言うるぅと会長。

これで本性出さなければ
可愛いのにもったいないと
つくづく思う。

「おはようございます！」と
礼儀正しい莉犬副生徒会長。

うん、相変わらず可愛い。

ころんくんはというと、
ボーッとしながら私に挨拶なし。

……まあ知ってた。

もしかして疲れてるのかな？


「3人は何してるの？」


「私たちは受付をしています！」


ご丁寧に莉犬くんが教えてくれた。
にしても暇そうだな。

まだ他校の生徒すら来てない。
学校外や学校内は騒がしいのに。

皆準備諸々で忙しいのかな？

そういや、まだ開会式すら
始まってなかったわ。


「おはようございまーす」


「あ、きみくん」


聞き慣れた声で振り返ると

黄緑のパーカーのポケットに
手を突っ込んでいるきみくん。

ていうことは他の皆も…？と思い

きみくんの周りを見てみるも
ななもりくんやさとみくんの姿はない。

珍しい。一人で来たのか。


「きみくん一人なの？」


「うん

2人はもう来てる筈だと思う
LINEで言ってた」


それだけ言って早く
ななもりくんやさとみくんに

会いたいのか、

「んじゃ、また後で」と言って
下駄箱へ向かったきみくん。

私もそろそろ教室へ向かうかと
「頑張ってね」と言って
下駄箱へ向かおうとした。


「遠井さん！！！
何で先行くの！？」


「あ、ジェル。おはよう」


走りながら私の方へ
向かっていくジェル。

もうジェルのペースに慣れて
私は冷静に挨拶をする。

「学校外で走るな！」って
るぅと会長に怒鳴られてるぞ。


「一緒に行くって言ったじゃん！」


「ん、待って？
言った覚えないんだけど」


朝から本当に元気だなコイツも。

その勢いで女装も頑張ってほしいな

男装は別にやっても良かったが

接客とか苦手だったから、
裏方で良かったって思う。

私は上履きを履いて
ジェルと教室に向かって行った。

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