黄緑担当です。3

○ふと思ったこと ページ4

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・脱退メンバーの事が書かれています

・Aくんが病み気味です

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「何で俺はペアが居なくて可哀想と
思われているのだろう」


俺だって初期の頃は
相棒だっていた。

だけど今は脱退して
相棒で無くなってしまった。

連絡もあの頃から取ってない。

そこからはペアなんて無く、
一人になった。

最初こそは立ち直れないでいた。
いっそ俺もやめようかと
思っていた時期もあった。

だけど皆がいたからここまで来れた。

みんなと信じてここまで来れたのに、
このむなしさと寂しさは何なのだろうか。

何故涙が出てくるのか。

俺には全然分からなかった。


「相棒が居なくても大丈夫

脱退して数日から現在
ずっと一人でやってこれたんだから

今更調子の良いこと言うんじゃない」


そう自分に言い聞かせていた。

生放送も自分から一人が良いって
言った癖に、何で悲しいんだろう。

莉犬くんも言っていた。


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「きみくんはさ…。

公式ペアも無いし、
大人組や子供組にもいなくて
＋α扱いだけど、

きみくんは辛くない？
寂しくない？」


「んーん、別に思ったことないかな

ライブとかで大きな会場一人で歌うのって
めちゃくちゃ楽しいし、

それに＋α扱いって
何か特別な感じがして

そんな優越感、俺は好きだな

……だから、寂しいとか無いよ」


────────────


あんな綺麗事を笑顔で言ってたのか俺。

だって莉犬くんや皆に心配掛けたくない。
皆を困らせたくない。

あの時にはなりたくない。


────────────


「お前の自分勝手さには
もううんざりだからさ、

後は自分でやってろよ」


「正直着いていける気しない」


────────────


何処で道を間違えたのだろうか。

俺はただ憧れていた歌い手さんに
なりたかっただけだった。

なのに、何故か涙は出なかった。

「まぁ、そうなるか」って
ぐらいにしか思っていなかった。

だけど何でだろう。

何で俺が悲しいって
思わなくてはいけないのか。

何で俺が可哀想とか
言われなきゃいけないのか。


「……何でだろう」


何でなーくんは

俺なんかをすとぷりに
誘ってくれたのだろうか。

…何で俺涙流してるんだろう。


「……そっか…………。

俺、相棒がいる皆が羨ましかったんだ

大人組や子供組がある皆が
ただ単に羨ましかっただけ…だったんだ」


こんな醜い自分に

俺は涙を流しながら
ははっ…と笑った。

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