黄緑担当です。3

○With satomi and colon ページ14

*


「トゥットゥルルトゥルットゥトゥル」


「何故に惑星ループw」


さとみくんを待っている間、

スマホを見ながら
惑星ループの出だしの部分を歌う。

ころんくんにそう言われたので

「あの人の惑星ループの
昨日不意に聴きたくなってさー」と

俺が言えば彼は「あー…」と察する。


「本当にきみくんは「あ、可愛い子発見」

え、マジ？何処？」


「あれ」


ゆるふわな感じの子で
めちゃくちゃ可愛い。

俺は指を差すと
ころんくんは反応して見る。

すると頭上から

「なにやってんだお前ら」と
低く聞き慣れた声。

後ろを振り返るとさとみくん。


「可愛い女の子見付けただけ」


「へー…」


暫くして沈黙が流れ、
俺は「映画に間に合わなくなるから」と

二人に言って、少し小走りで
ショッピングモールに向かった。

ーーーーーーーーー


「因みに映画チケット買ったから」と
敢えて表紙を見せずに、

裏向けて3枚の映画チケットを見せた。


「……それなに」


「何で裏向けるんだよ」


明らかに表紙を見せない俺に
二人は怪しんでいる。

俺はそんな二人を無視して
キャラメルのポップコーンを買った。

ついでにジュースも買っておこう。


ポップコーンやジュースを買い終わり、
「はい」と二人にチケットを渡す。

二人はチケットを見た途端、
直ぐ様俺を睨んできた。

二人して睨むことないと思う。


「睨まないで早く行こうよー
映画泥棒見たいからさー」


「何でホラー映画！？
きっしょ！マジきっしょい！

てか、映画泥棒やるまで
まだ時間あんだろうがよ！！」


「きっしょ！きっしょマジで！w」


そんなに何連発も
「きしょい」言うなし。

でも、言わなかった俺も悪いが。
って100%俺が悪いなこれは。

俺は嫌がる二人の服を
引っ張って映画館に入った。




映画の時の二人の顔が

未だに思い出すだけでも
笑ってしまう。

ころんくんはまだ分かるけど、

さとみくんがあんな顔するとは
思わなかったから、

申し訳ないけど、笑えてきた。

今度お詫びに奢ってやるか。

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