黄緑担当です。2

◎ ページ43

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《第一種目は短距離走です》


体育祭の開会式も終わり、
ころんくんにも会い、

私は出ないので
第一種目の短距離走を見ている。

あ、莉犬くん出るんだ。
何か張り切ってる様子だけど。

そう思っていると、
パーンと言う音に気付いて

私は第一種目の競技を見る。

スタンバイをする莉犬くんに
私は「頑張れー！」と応援した。

莉犬くん足速いな…

結果、莉犬くんは１位になっていて
思わず「やった」と私は呟いた。

後でまたキチンとお祝いしてあげよう。


《次の種目は借り物競争です》


「遠井さん俺絶対勝つから！」


ジェルだ。しかも言うの私だけかよ。
他のみんなにも言ってやれよ。

「うん、頑張ってね」と一応
私も応援した。

嫌な予感はするけど…。

どうやらアナウンスで言ったお題を
発表するという変わったルール。

そして借り物競争が始まった。


《お題『人生つまんなそうな人』》


「どんなお題だよ」


私がそう突っ込んでいると
隣のきみくんは

「中々凄いお題だねー」と
椅子に座ってグデーっとしていた。


「遠井さん早く来て！」


「そんで何で私なんだよ」


隣に居たきみくんは「草」と
真顔で言っていた。

中々行こうとしない私にジェルは
私をお姫様だっこをしていた。

少し恥ずかしいけど、
こういうのも悪くはないと思ってしまった。


《続いてのお題は『貧乳の人』》


少し沈黙が訪れた。

するとジェルはまた私を
お姫様だっこして、

ゴールに行こうと全力疾走で走って行った。


「ジェルくんお疲れー」


「遠井さんもお疲れ」


帰ってきた私たちに
きみくんとななもりくんは、そう言った。

私はなるべく二人に聞こえないよう
「ありがとう」と言った。

次の種目は何だろうと
プログラムを見てみる。

……次はリレーか…。

私は出ないから席から応援しておこう。
誰が出るんだっけな…

すると、さとみくんがころんくんを
引っ張りながらリレーに向かっている。

……あの二人出るんだ。
ていうかころんくん面倒臭そうだな


「きみくんとななもりくんは何出るの？」


「俺はパン食い競争と二人三脚と
800Mリレーと障害物リレーと

後は「きみくん多くね？」」


圧倒的に出る種目が多すぎるきみくん。

「後は」ってことは
まだ出る種目あるってこと？


「俺もきみくんと同じで
パン食い競争と後はクラスで出るやつかな」


ななもりくんもきみくんと
同じ競技に出るんだ…。

「へー」と私は答える

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