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*
「へー、
それできみくんを避けてたんだ」
「何か気まずくてさ…」
腕を組ながら唸るころちゃん。
考えてくれてんのかな
ころちゃんは唸るのを止め、
俺の方を向いて
「それ、
きみくん何で避けられているか
分からない状態でしょ?」
と言ってくる。
……確かに言われればそうかも…。
俺は「そうだね」と頷いた。
「あー、なるほどね。
早く事情説明しないと
きみくん何したか今迷ってると思うよ?
最悪、自分の事責めてたりして…」
そう言いながらニヤリと笑うころちゃん。
一体どういう感情なのかは分からない。
……って当たり前か。
俺はちょっと自信がつき、
ころちゃんに「ありがとう!」と言いながら、
きみくんの所へ向かった。
「……不器用だなぁ…」
――――――――
「あー!ダメだ!
俺じゃ分からん!」
「きみくんが考えて
まだ2分のような気がするけど…」
苦笑いしながら俺に言うなーくん。
だって俺には分からない。
莉犬くんが何で俺を避けているか。
するとなーくんは少し考えて
「そういうって、
本人に聞いた方が一番早いよ」
と閃いたかのように言ってきた。
「また避けられたらどうするの」
「大丈夫!きみくんならいける!
かませる!当たって砕けろ!」
「当たって………んー……
じゃあかましてくるか」
俺が立ち上がるとなーくんは
嬉しそうな表情を浮かべて、
「ちゃんと仲直りするんだよ!」と言った。
……喧嘩した覚えが無いんだけど…。
――――――――
「っ!きみくんっ!」
「お、莉犬くん!やっと見つけた…」
「やっと見つけた」……?
俺の事探してたのかな。
俺はきみくんに話をしようと
口を開こうとしても、
何も言えなくなってしまう。
……こんな筈じゃないのに…。
「………。
莉犬くん、
ここじゃちょっとアレだから
リビングで話そっか。
幸い人も居ないし」
「あ…うん」
そう言って俺の手を引っ張るきみくん。
……もしかして、
気を使ってくれたのかな…?
優しいな…本当に……。
――――――
リビングのソファーに座る。
何時座ってもフカフカなソファー。
「……んじゃ、莉犬くん、
何で俺を避けたのか話そうか」
「……うん」
俺は頷き、
きみくんに昨日見た夢の事、
それが原因できみくんを避けたことを
自分でも分かるくらい
震えた声で話した。
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びた一(プロフ) - ハクアさん» そうだったのですか!?私もリクエストが貰えて本当に嬉しかったです!リクエストありがとうございました!そう言われると本当に嬉しいです!本当にありがとうございます! (2020年7月26日 21時) (レス) id: a66b6b444c (このIDを非表示/違反報告)
ハクア - 感謝されちゃったハァト いやぁホントにね普段感謝されるなんてないから照れるなぁ(//△//)この物語大好きです! (2020年7月26日 17時) (レス) id: de65068b97 (このIDを非表示/違反報告)
ハクア - 感謝されちゃったハァト いやぁホントにね普段感謝されるなんてないから照れるなぁ(//△//)この物語大好きです! (2020年7月26日 17時) (レス) id: de65068b97 (このIDを非表示/違反報告)
びた一(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!因みに後一つのリクエストもちゃんと書きますよ!安心してください!リクエストの方ですが、他のリクエストの方を先に書いてからになるので少し遅くなると思います…勿論是非先ほどもらったリクエストも書きますよ!本当にありがとうございます! (2020年7月25日 0時) (レス) id: a66b6b444c (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - 2個も書いてくれた…!?作者さんLove(きしょい)倒れちゃって入院パロとかどうでしょう…!! (2020年7月24日 23時) (レス) id: 0ce60d019a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びた一 x他2人 | 作成日時:2020年7月15日 21時