黄緑担当です。2

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「俺からはこれやで〜！」


高そうな石鹸を置いて、
今度はジェルくんのプレゼント。

自信満々なジェルくんに
俺が喜ぶやつ選んでくれたかな？

と思いつつも、中身を見てみる。

中を確認すると共に、

ころんくんと莉犬くんから
「ひっ」という声。

さとみくんとなーくんの方から
ガタッとした音。

中身を見るとホラーのDVD。

ジェルくんが自信満々な理由が分かった。


「きみってホラー好きやろ？

必死にきみが好きそうな
ホラーのDVDめっちゃ探したわ

このDVD見た瞬間
絶対きみ好きだなって思った」


「めちゃくちゃ興味あるね

後で皆で見ようか」


俺の言葉に莉犬くんは

「マジでそれだけはやめて…！」
と言ったり、

ころんくんは
「マジだるいから！！！」と
必死に止めてくる。

…今日俺誕生日じゃないよね？


「ちょっと落ち着きましょうよ…！

……はい。」


「お、次はるぅとくん？」


皆を止めながら俺に
引っ越し祝いを渡するぅとくん。

中身を見ると濃い緑色のお茶っぱ。

……なーくんと一緒に回った感じかな？

俺が言葉に困っていると、

次はさとみくんに引っ越し祝いを
押し付けられる。

中を見ると酒だった。

しかもよく見ると料理酒。

独特なプレゼントだな。


「あ、ありがとうw二人ともww」


「え？今笑いました？」


「笑ってない笑ってない」


るぅとくんの圧に
耐えられなかった俺は

視線を反らしながら
苦笑いでそう言った。


「ん」


「…どうも」


自分でも明らかに態度が違うと感じる。

それを見ていたジェルくんは

「お前らのその他人行儀なんやねんw
不仲説出るぞw」

と笑って言っていた。

そんなジェルくんを無視して

ころんくんの引っ越し祝いは
どういうのだろうと思いながら、

俺は中身を見た。


「…………え？！」


俺が突然大声をあげると、
ころんくん以外のメンバーは

何の中身だろうと気になったのか、
俺の周りに集まってきた。

「別に変なもん入れてないでしょ！」
ところんくんの声が聞こえる。

中身は少し高そうなお菓子。

……今日って誕生日じゃないよね？
俺、引っ越しただけだよね？


「あ、ありがとう…」


「別に……」


素っ気ない返事のころんくんだが
耳がほんのり赤い。

これは照れ隠しか。

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