黄緑担当です。 (ページ42)

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「るぅとくん…俺疲れたよ……
指もめちゃくちゃ痛い…

……うわ、指の皮捲れてる…」

指を見てみると弦の跡やら、
皮が捲れていたり、

切れているところもあったが
幸い血は出ていなかった。

「あー…確かに捲れてますね……
僕も初めてやったときは沢山あったなあ…」

「あ、やっぱりるぅとくんも
そういう時代あったんだ」

「僕を何だと思ってるんですか！w」

指が切れている所を絆創膏で止める。

大丈夫だろうとは思うけど、

気になったらジッとしては
いられないからね。

このまま放って置くと
気持ち悪い気がしたから。

絆創膏を貼り終えると、

さとみくんもゲームが終わったのか、
こっちの部屋に来た。

「きみ、指どしたん」

「指切れたから絆創膏」

指の所々ある絆創膏を
さとみくんに見せると

「結構やったんだな…」

と俺とるぅとくんの頭を撫でる。

「…さとみくんって頭撫でるの好きだよね」

「家にひながいるから、
慣れちゃったんだと思う」

俺らを動物扱いかよ。

まあ、さとみくんに限ってそんなこと…
無いと信じたい……。

「きみくん！
明日は少し難しいコードやりますから！

今日教えたところ覚えてくださいね！」

「う、うん…頑張る」

自分でもテンションが落ちる。

簡単なコードは頑張れば引けるが、
難しいコードが引けるかは

俺にとってはあやふやだ。

折角だから、数時間も頑張ったことだし、
何かご褒美がほしい。

「……そうだ！

頑張った俺らのご褒美として
お寿司食べに行こうよ！るぅとくん！

さとみくんのお金で！」

「待て待て待て、きみ」

さとみくんが止めようと
俺の口を手で押さえようとする。

しかし、俺の言葉に
るぅとくんは便乗した。

「そうですね！
頑張れたご褒美に行きましょっか！

さとみくんのお金で！」

「っ…お前ら絶対放送で言うからなあ！！」