黄緑担当です。

○ ページ32

*


「えー決闘は４本勝負！
別々の種目で４人・３人が１人１人
戦っていき！

先に２勝したほうが勝ちです！

尚、４人チームがあるので、
３人の内、１人２回出場してください！」


「なるほど？」


「それではさっそくはじめます！
1戦目種目は「ダジャレバトル」

どちらがより面白いダジャレを
言えるかの戦いです！

勝敗は観客の笑い具合で決まります！」


「笑いと言ったら
このエンターテイナージェルしかいない！
俺が行く！」


「頼んだぞジェルくん！
俺たちの髪の毛がかかってる！」


「負けたら俺の部活に皆入ってもらう！」


「任せろ！」


あれ、冗談で言ったつもりなんだけど。
完全に自信満々じゃん。

期待するよ。


「チーム大人組(＋α)からはジェル！」


「それじゃあこちらは新入りの猿
ころんに任せよう」


「え？！ぼく…？自信なぃ…」


「行けや！」


「ハイッ！」


めっちゃ強引に決まっていったな。
ていうか新入りかい。


「チーム生徒会からはころん！
それではダジャレバトルスタート！」

――――――


こうしてダジャレバトルは始まったが、

勝敗はすんなり決まってジェルくんが
勝っていた。


「よくやったよジェル〜！」


「いや相手が弱すぎた」


「オイ！！」


「すいません…」


「後で7000回ケツバットな」


「ぐぬぬ…」


「さぁ！次の種目は！「頭脳バトル」！
出された計算問題を二人で一斉に
当ててください！」


「……ここは天才金魚王子の俺に任せろ！」


「ここで勝ったら俺たちの優勝だ！
頑張れきみくん！」


「負けたら脱糞部来いよ」


「チーム大人組(＋α)からはきみ！」


ここで勝てば髪の毛守れる。

ここで勝てば髪の毛守れる。


「オイ！ころん！一点でも取り返してこい！」


「はいいいい！！」


「チーム生徒会からはころん！
それでは！この問題にお答えください！」


モニターから出された問題を見てみる。

[2+5×4=？]

これは簡単だ。
小学生でも解ける問題だ。


「正解する自信しかない」


「これは僕でも分かりますよ！」


「期待してるぞ！」


遠井さんの
「それでは！一斉に正解をどうぞ！」
と言われ、せーので答える。


「「28！」」


空気が一気に静まり返った。
……あれ。


「残念！答えは22です！
さっきまで自信満々だった二人が
まさかのハズレ！これは恥ずかしいぞー！」


あ、しまった。
最初にかけ算するんだった。

○→←○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す