黄緑担当です。 (ページ27)

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○With colon and root ページ27

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「今日は来てくれてさんくす」

「んで、何で僕たち呼んだの」

朝の9時頃にきみくんから呼び出された
僕とるぅとくん。

るぅとくんを見ると少し眠そうにしている。
僕自身も眠いんだけど…。

「この間のストーカー事件で
俺の住所特定したリスナーさん居たし、

戻ってきたら住所公開されそうで
めちゃくちゃ怖いから
不動産に行こうと思って…。

他のメンバー誘ったんだけど、
皆忙しいんだって」

「僕これから忙しいから帰るわ」

面倒臭くて逃げようとすると、

さっきまで眠そうにしていた
るぅとくんに肩を掴まられる。

顔を見ると「逃げる気ですか？」
とでも言うような顔だ。

「って言ってころんくん逃げたら
毎日ピンポンダッシュするから」

「それ普通に迷惑だからやめろ」

渋々きみくんに着いて行く。

ていうか家探すのに
何で僕たちも同行するんだよ。

溜め息を吐きながら歩いていると
きみくんが止まる。

目の前の建物を見ると不動産だった。

――――――

「マンションって
めっちゃあるけど何が違うの？」

パンフレットやら何やらを
顔をしかめながら見るきみくん。

「マンションはコンクリートの質や
殆どは防音性が高いし、

家賃はそこそこしますけど、快適ですよ。」

「流石不動産、詳しいですね」

不動産のお姉さんが
ニコリと微笑みながらそう言う。

…顔はめっちゃ美人だけど、
胸はあともう一息ってとこかな。

そう考えていると、
いきなり足を踏まれる。

痛さで涙がじわりと出る。

隣を見るとるぅとくんが怪訝そうに
僕を見詰めていた。

恐らく僕の足を踏んだのはコイツだろう。

「何すんの」

なるべく聞こえない程度に
るぅとくんに喋りかける。

「ただ失礼な事を考えたんだなと
思って踏みました」

「ころちゃん見れば分かります」と
小声で言われる。

その言葉にカチンと来た僕は
るぅとくんの足を思い切り踏む。

「～っ！」

踏まれて痛そうにしたるぅとくんは
睨みながら僕を見てきた。

そんなるぅとくんに僕は笑いを堪える。

「喧嘩するなら家帰ってやってねー
ここ一応店だから」

マンションのパンフレットを見ながら
冷静に話すきみくん。

きみくんの言葉に僕もるぅとくんも
ピタリと止まって大人しくした。

――――――――――

「取り敢えず候補を2つに絞った。」

きみくんが見せてきたのは
二枚のマンションのチラシ。

あれから数時間経って2つに絞ったのか。

相当迷って考えたんだな。