第三十九話 内番決め ページ44
刀剣男士達が朝餉を食べ終えたのは、九時前のことだった。全員がごちそうさまでしたを言い終えたのを見計らい、上巳は口を開いた
「……それで、皆さんには昨夜お伝えした通り、今日から内番もこなして頂きます。内番は、開始時間からきっかり二十四時間。……まあ、日直のようなものです」
「……それで、誰が何をやるの？」
小夜左文字の問いに対し、上巳は端末を引っ張り出した。そして画面を見ながら告げた。
「ええと、第一部隊の隊長と近侍は兼任みたいなんです。なので、現隊長の切国以外の六振りの方々にやって頂きます。……取り敢えずは」
「……そうか」
山姥切国広は、布で顔を隠しつつ頷いた。
「それで、まず手合わせ。……これは、長谷部さんとお小夜さんです」
「かしこまりました」
へし切長谷部は片手を胸に当てて、上体を軽く倒した。
「わかったよ」
小夜左文字も頷く。
「はい、次に馬当番。……これは、五虎退様と骨喰藤四郎様でお願いしますね」
「は、はぃいい！ が、頑張ります」
「承知した」
骨喰藤四郎は、五虎退の様子に小さい笑みを浮かべた。可愛い弟の、面倒を見なければ……なんて思いながら。
「最後に馬当番。三条のお二方……三日月宗近様と、小狐丸様。お願いします」
「ええ、わかりました」
小狐丸は、頷いた。
「ははは、あいわかった。」
三日月宗近は、朗らかに笑っている。上巳は、全員の様子を確認すると、改めて頭を下げた。
「それでは、皆様お願い致します！」
ーーーー
ーーー
ーー
上巳は、自室へ戻らんと、山姥切国広と共に退席した。
皿洗いや後片付けは、粟田口の二振と小夜左文字、へし切長谷部が自主的に志望してきた為、任せることにした。
自室に戻ると、山姥切国広は口を開いた。
「……それで、近侍は何をやれと？」
「概ね昨日と同じです。刀装作ったり、顕現時の付き添いとか。……あ、出来れば新しく来た刀剣男士様への案内もお願いします。それと書類関係」
「……あんたがそう言うなら、善処する」
目をそらした山姥切国広に対し、上巳はこうも付け加えた。
「……あー、お小夜さんと一緒でも良いんで。付き添いに関しては。……頑張って下さい。私も、私も頑張るので！」
唐突に真顔から、キリっとした顔に変化した上巳に、山姥切国広は小さく噴き出した。
上巳は、山姥切国広が噴き出した理由に気づかず首を傾げたが、気にしないことにした。
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清河清明(プロフ) - 鞠璃音さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2016年10月23日 23時) (
レス) id: 4a48ec0504 (このIDを非表示/違反報告)
鞠璃音 - 友人に薦められて読みました！主人公の行動が斜め上で、面白いです。これからも更新頑張って下さい！！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 1bb56d4b39 (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - ゆめゆさん» ご指摘ありがとうございます！きっちり修正しました。コメントありがとうございました！！ (2016年10月15日 15時) (レス) id: 4a48ec0504 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめゆ(プロフ) - 隊の名前が間違ってますよ！魚鱗陣に有利なのは逆行陣ですよ！ (2016年10月15日 15時) (レス) id: 31a1160be4 (このIDを非表示/違反報告)
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