第二十九話 明日への準備 ページ32
厨から、妙にぐったりした様子で出て来た上巳に小狐丸は眉を寄せた。
「主様、……よもやお疲れなのでは？」
確かに色々な意味でお疲れである。上巳は乾いた笑みを浮かべて、小狐丸に応じた。
「あはは……。取り敢えず、明日の予定を立ててから寝ます……」
「……主、それで明日の予定とは？」
へし切長谷部は、上巳を気遣ってか先を促した。
「あー、はい。皆様には、明日は内番をやってもらいつつ出陣もこなし、どんどん歴史修正主義者も殲滅していただく予定です。……後は、デイリー任務と……あ、そうだ。五虎退様の分を刀帳に記録する為、改めて自己紹介をして頂きます」
上巳は、通い目をして言った。
「は、はいぃ！」
五虎退は、背筋をピンと伸ばして首肯した。
「……主、畏まりました」
「で、……あ、そうだまだ決めなきゃいけないことあったや……」
上巳は、腰を浮かせたが、がっくりとうな垂れた。
「決めなきゃいけないこと？」
小夜左文字は、僅かに首を傾ける。
「部屋決めです。……最初は顕現した順で良いかなとは思ったんですが、色々と相性があるでしょう？ なので、まあ基本的には刀剣男士の皆様にお任せしますが」
上巳の言葉に、三日月宗近は小狐丸とへし切長谷部に視線をやりつつ頷いた。
「確かに、確かに相性はあるからなぁ」
「人数が増えたら、また部屋割を考え直したりして構いません。……あ、そうだ。お小夜さん、後で私の部屋に来て下さい。……以上です。では、お先に失礼します……」
上巳は、眠いのかとろんとした眼をしていた。それを見て、三日月宗近は苦笑した。
「ははは、確かに子供はもう寝る時間だ。……主、ゆっくり休んでくれ」
「いやー、すみません。こんのすけ、後は任せた……」
上巳は、ゆっくりと立ち上がった。動きはやや危なかっしい。
小夜左文字は、最悪廊下に倒れている主を回収することになるのだろうな…と思いつつ頷いた。
「わかった」
主が去った大広間に残った七振りは、部屋決めをしていた。
「……取り敢えず、僕は山姥切国広と相部屋にするよ。……山姥切国広、貴方も異存は無い？」
「……ああ、問題無い」
山姥切国広は、少しほっとしたような声色で頷いた。
「……ふむ、俺は骨喰と最初は考えておったが小狐丸。お前と同室でどうだ？」
「……この小狐と？」
「ははは、世話されるのは好きだ。相手がお前なら問題あるまい」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーカラー
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清河清明(プロフ) - 鞠璃音さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2016年10月23日 23時) (
レス) id: 4a48ec0504 (このIDを非表示/違反報告)
鞠璃音 - 友人に薦められて読みました！主人公の行動が斜め上で、面白いです。これからも更新頑張って下さい！！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 1bb56d4b39 (このIDを非表示/違反報告)
清河清明(プロフ) - ゆめゆさん» ご指摘ありがとうございます！きっちり修正しました。コメントありがとうございました！！ (2016年10月15日 15時) (レス) id: 4a48ec0504 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめゆ(プロフ) - 隊の名前が間違ってますよ！魚鱗陣に有利なのは逆行陣ですよ！ (2016年10月15日 15時) (レス) id: 31a1160be4 (このIDを非表示/違反報告)
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