7.風邪 ページ9
それから薫は三日連続で学校を休んだ。
理由を先生に訊くと、風邪をひいたらしい。
｢よく学校を休むのよね〜最近は出席していたから安心していたんだけど……｣
とも言っていた。
｢今日も放課後練習は無しか……｣
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰りのホームルーム｡
｢すみません、速水くんの分のプリントを誰か持ってきてくれますか？｣
帰り際に学級委員の鈴木さんが言った。
……誰も反応しない。
｢じゃあ、水沢さんでいいんじゃない？よく話しているでしょ？｣
天宮が発言した。
｢え？私？｣
｢水沢さん、良いですか？｣
先生も訊く｡
｢……はい。解りました｣
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
先生に言われた通りの道を歩き、｢速水｣と書かれた門札の前で止まった。
インターホンを押そうとするけど、少し緊張する｡きっと親御さんが出るんだろうな……どんな反応をされるのかな……
深呼吸をしてからインターホンを押した。
｢はーい｣
薫の声じゃない。
｢あの、私薫くんと同じクラスの水沢です。薫くんの分のプリントを持ってきました｣
すると家のドアが開き、薫の母親らしき女性が出てきた。
彼と同じ黒髪で、とても綺麗な人だ。
｢わざわざありがとう。さあ、上がって｣
私はゆっくりと部屋に入る。
｢薫はよく学校を休むから､あまり友達が出来ないのよ。薫はとても物静かだし……｣
母親の顔はだんだん曇っていった。
｢そんなことありませんよ｡私はリレーの順番が彼の前なのですが、薫くんは自分から放課後のバトンパス練習を持ち掛けてきたんですよ｣
｢そうなんですか!?家では本当に静かで……｣
｢まあ、静かといえば静かですけど、もしかしたら けっこう元気な子かもしれません｣
彼女の顔がみるみる明るくなった。
｢そうですか……安心しました。水沢さん、ありがとう。これからも仲良くしてね｣
｢はい。あの、薫くんは……｣
私は部屋の周りを見渡しながら言った。
｢ああ、主人が病院に連れていっています｣
｢そうですか。彼にはおだいじにと言っておいてください｡では、失礼します｣
｢伝えておきます。また来てね｣
｢はい！｣
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諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - 水の犬。さん» ありがとうございます！これからも少しずつですが更新していくのでよろしくお願いします(o^−^o) (2016年5月6日 6時) (
レス) id: 222891f609 (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - 初めまして。久しぶりに更新されてて嬉しかったです！ 更新、ゆっくりでもいいので頑張ってください(*･v･*)/ 無理はなさらずに。 (2016年5月5日 22時) (レス) id: 7c0259b150 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - himawariさん» そうなんですか!!嬉しいです！ありがとうございます(o^−^o) (2015年8月18日 21時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!なんと私と誕生日一緒ですね!!びっくりしました!! (2015年8月18日 21時) (レス) id: faa47f7cf4 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - レイ@北欧領さん» ありがとうございます！ (2015年8月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：諸星夢月 | 作成日時：2015年8月14日 12時
