僕がするべきこと【消えた占ツクの伝説作者｡番外編】

3.リレー ページ4

そのすぐ後。


｢はーい、もうすぐ行われる運動会の学級対抗全員リレーの順番を決めます｣

体育委員の林さんと天宮くんが教卓に立ち、なんとも言えない爽やかな声で皆に向けて言った。


今回私が転入してきた鈴川小学校は定番の秋に運動会をやるようだ｡前の学校は春だったけど……

そんなことを思っているうちに、体育委員の二人がなかなか良いテンポでリレーの順番を決めていく。

どこの学校もリレーに懸ける情熱は変わらないんだなあ……


｢水沢さんは……速水くんの前で良い？｣


林さんが私に目線を向けて言う。


｢ええ、私はどこでも｣


｢じゃあ水沢さんは10番目ね｣

天宮くんが黒板に｢10 水沢｣と書き、そのすぐ下に｢11 速水｣とまた書いた。

｢水沢さん、僕走るの苦手だからバトンパスのときよろしくね｣


速水くんは私にしか聞こえないような声でささやく。


｢……分かった。そのかわりこの学校のこと､色々教えてね｣


｢もちろん！｣


そう会話している間も教卓にいる二人はリレーの作戦について話し、｢3組の皆で力を合わせて頑張るろう！｣とまた爽やかに呼び掛けた。

4.練習(今日8月16日はレイの誕生日！)→←2.見知らぬ土地で

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