ヒドインVSヒドイン【オリジナル】

12.2人は世界を終わらせる？ ページ14

４時間目 連続で体育

砲丸投げの記録をするみたい。そーいや私のクラスだけやってなかったもんな。

……って、また対決に付き合わなくちゃいけないじゃん！

うわ、あの2人は準備万端だよ。

「次、如月ー」

私は先生の声にはーいと応じ早速計測に向かう。

砲丸を持ってみる。結構重いな……

私は力いっぱい投げた……つもりだった。

「如月、7m」

ですよね。

「次、姫野ー」

あ、でも今回は先生が測るから私の出番はないよね！

楽チン楽チンー！

「Aさん」

え？今誰かに呼ばれたような気がするんですけど。

「私よ！しっかり見ててくださいよね。あの先生結構テキトーなのよ」

姫野さんはこればかりに私に顔を近づけて言う。

「は、はい……」

私は苦笑いするしかなかった。

さあ、姫野さんがいよいよ砲丸を持ち……

思いっきり投げた！

……ん？

砲丸が途中で見えなくなったぞ？

ドン！！

その後突然校舎の方から物凄い衝撃音が聞こえ、皆は悲鳴を上げる。

私はいつの間にか校舎へ走り、カイトの「おい待てよ！」を無視して階段をこれんばかりの速さ(あの2人にしたら遅いんでしょうけど)で上って屋上にたどり着いた。

「うそでしょ……」

私は目の前の光景に息をのんだ。

だって、砲丸が屋上にめり込んでいたのだから。

この時私は思った。

あの2人、その気になったら世界を終わらせることだって出来るんじゃないかって……

もちろん授業は中止になって、もちろんヒドインの勝負もつかなくて、この日はそのまま下校になった。(それはそれでラッキーだよね！)

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ラッキーキャラクター

如月ちゃん(夢主)

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