4.地獄(?)の昼食 ページ5
昼食の時間、私達は机を動かして班を作る。
私が昼食を恐れていた理由、それは……
あの二人と一緒に食べなきゃいけないから!
なんでそんなに嫌かって?だって色々なんかおかしい人達だよ?
絶対に嫌だ!!
それでも時間は止まってくれない。仕方なく席につく私。
その様子を見てカイトは「ドンマイドンマイーざーんねんでしたね」といたずらっぽく笑う。
それに対して私は笑顔で中指を立てたから、彼はちょっと驚いた様子。
「それはいけないわAさん」
軽やかなソプラノが聞こえてきた。
姫野さんだ。
「姫野さん……?」
動揺しているのバレバレかな。てかなんでいきなり名前呼びなのさ。
「カイトくんに対して指を立てるなんて、失礼ね」
でも姫野さんは微笑んでる。
てかなんでカイトのことも名前呼びなの!?
「いやいや、これがふつーだから私達にとっては」
一応私は否定をしとく。
「そう……」
うんうんと頷いて、席に着く姫野さん。
それに続いて西園寺さんも座る。
この時私は姫野さんに対してこう思っていた。
「めんどくせー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いただきます」の声で昼食は始まる。
皆弁当やら購買部で買ったパンやらをおしゃべりしながら食べていく。
「そういえばカイトくんはどの部活に入っているの?」
いきなり姫野さんは言った。
そんなに気になりますか、カイトのこと。
まあ女子の中では人気ナンバーワンだったっけ……(いまだに信じられないけどね)
「んー?占ツク部だよ」
メロンパンをほおばりながら答えるカイト。
「あら、占ツク部なんて聞いたことないわね……」
唇に指を当てる彼女。
「占いツクールって言う小説とか検定とかを投稿するサイトでランクインするために皆で教えあう部活だよ!」
自信満々にカイトは言った。
「へえ……あなた以外に部員は誰がいるの?」
興味あるみたいな顔してるし。
私はソッコーで下向きました。
でもそれは意味なかったんだけどね……
「Aとユウさんだよ」
あっさりと彼は答えた。
姫野さんは「なるほどね……」と言い笑う。
ねえ、今のなるほどって何?どーいうイミですか?
「……決めた。私占ツク部入るわ!」
空気を変えそうな笑顔と小鳥のさえずりのような声でカイトに言った姫野さん。
カイトも嬉しそうな顔してるし。
ユウも「部員が増えたね!」と喜んでる。
私は1人心の中でため息をついてた。
ラッキーキャラクター
如月ちゃん(夢主)
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諸星夢月(プロフ) - アルゴンさん» ありがとうございます! (2018年8月11日 14時) (レス) id: 222891f609 (このIDを非表示/違反報告)
アルゴン - 面白いです!これからも頑張ってください( ^∀^) (2018年8月11日 11時) (レス) id: 1a9de2f6b0 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - しぇるんさん» ありがとうございます!テストで更新が滞っていますが、もうすぐ再開するので西園寺さんの活躍にもご期待ください! (2016年12月4日 9時) (レス) id: acc2a9a5be (このIDを非表示/違反報告)
しぇるん(プロフ) - 面白いです!!そしてヒドインだけど西園寺さん好きですw更新待ってます! (2016年12月4日 9時) (レス) id: ac3cde1086 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!前からずっと温めていたストーリーなので嬉しいです(o^−^o)色の変え方は私も他の方の配布CSSを借りているだけなので、よく分からないです。「CSS」で検索すると、分かりやすく説明している作品もあるようですが……。お力になれず申し訳ないです (2016年11月22日 17時) (レス) id: acc2a9a5be (このIDを非表示/違反報告)
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