ヒドインVSヒドイン【オリジナル】

21.これは合唱練と言うべきか ページ24

次の日から遂に私の学校で合唱祭の練習が本格的に始まった！

合唱祭で優勝する為には皆が本気で練習に挑まないといけないんだけど、私はすでにやる気なんてございません。

でも何か後ろから熱気を感じるんだよね、あの2人から……熱すぎて火傷しそう、いや本当に。

「ねえAちゃん、明日の音楽の授業は1人ずつ歌のテストをするらしいんだって」

そのユウの言葉に私は一気に凍りついた。
火傷するよりマシか……
でもまた体が熱くなってきた。

「……歌のテストですって、私負けないわよ」

「私だって負けないよ姫野さん」

相変わらずバチバチいってるよ。

明日かあ……どうやって勝負をつけよう？
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歌のテストがやってきた。

私は今日、わりと本気を出している。

もちろん、歌う方じゃないよ、審判役としてね！

そして、テストの前にヒドイン2人組にマイクを見せた。

「Aさん、これって……？」

姫野さん知らないのか。意外。

「カラオケだよカラオケ。最近はね、合唱曲なんかも採点出来るんだよ」

「つまり、機械に採点してもらって勝敗を決めるってことか！」

「そうだよ西園寺さん！先生普通にOKしてくれた(奇跡だよね)から、これ使って2人とも歌ってね」
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まずは姫野さん。

プロのソプラノ歌手と遜色ない歌声を披露してくれましたー。やっぱ期待を裏切らないよね。

そして西園寺さん。

こちらも艶やかな歌声。てかあんたら中学生なのか？
先生、感動して泣いてる場合じゃないですよ。

「さあて、いよいよ結果発表です！」

私のセリフに2人が少し固まったようにみえた。

緊張するもんね。

TV画面に2人の点数が映し出されるのを皆息をのんで待っていた。
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あれ？なかなか表示されない。

と思ったら画面に出た文字は「採点不能」

教室全体にどよめきが広がった。

「あ、2人ともあまりにも上手すぎて機械壊れたみたいだよ」

そう言ったのはクラス1機械に強い男子。

そんなマンガみたいなお話あるわけ……マジみたいだ壊れてる。

こりゃお母さんに怒られるよ私。どうしよー……

結局今回も勝負はつかず、2人とも残念そうな顔をしていた。

なんかゴメンね。(いや何で私が謝っているんだ？)

最近はなかなか勝敗が決まらないんだよね。

22.思いがけないお誘い→←20話突破なのでストーリー＆登場人物のおさらい！

ラッキーキャラクター

如月ちゃん(夢主)

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