消えた占ツクの伝説作者｡【オリジナル】

8.レイの逆鱗 ページ9

それから私は放課後の｢レイの小説講座｣を一生懸命受けて、一生懸命心をこめて小説を書いた。


レイに面白いって言われるように、とにかく頑張った！


部長(？)のアカリやサヤカも応援してくれるし、レイの講座は分かりやすいし！


｢……でもさ、レイ、なんで作品をアップしないの？｣


｢え？｣


私がなんとなく聞いたことに、レイは冷静沈着さを崩した。


｢……Aには関係ない｣


｢それはないでしょ！レイが占ツクデビューしたら､絶対ナンバーワンになれるよ！虹立カオルさんにも勝てるかm『関係ないって言ってるでしょ！』｣


あんな表情をしたレイは初めてだった。


あのアカリでさえ面食らっているし､サヤカは震えて｢レイさん？｣と呟く。

私……レイの逆鱗に触れたのかな……だとしたらまずい!!


｢……ごめんなさいA｡つい取り乱しちゃって｣


｢いいんだよ！私こそ謝らないと｣


｢私が作品を上げないのは､昔ある人に酷評されたからよ｣


アカリが近寄り｢うっそー!!｣と叫ぶ。


｢本当だよ……レイはとても上手なのに｣


私もアカリと同調した｡それに続いてサヤカも頷く｡

｢まあ、そういうことがあって、急にやる気なくしたの｣


｢｢｢……そうなんだ……｣｣｣

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