消えた占ツクの伝説作者｡【オリジナル】

19.コメントは意外な人から ページ21

｢うっそ〜！虹立カオルさんがコメントを？｣


次の日の学校で、私がそのことを言うと真っ先にアカリがこう発言した｡


｢うん。間違いないよ。虹立さんだ｣


｢へ〜！すっごーい！｣


アカリが顔を明るくする｡


｢あのコメントの後、私の日記は凄いことになったんだよ。もちろん良い意味で｣


あれから評価は3件から30件まで跳ね上がったから､本当驚いたよ〜


｢当たり前よ。虹立さんがコメントするなんてこと前も滅多になかったもの｣


レイが参考書に目を落としながら言った。


｢なぜコメントされたかはよく解りませんが、とりあえず良かったですね!Aさん｣


サヤカが私に笑う。


｢でもなんで私の日記なんかに……｣


｢そりゃ目に止まったからでしょ。だってあの伝説作者だもん！｣


｢うーん……｣


腕を組む私。


｢新作発表をしているから、インスピレーションを得るために作品ウォッチングをしていたんじゃない？｣


そう言って満足したような顔をするアカリ｡


｢そうかな？｣


｢どんな作品が現れるのか、楽しみですね！｣


サヤカは言った。


｢そうね……｣


レイが同意する。


｢いつ新作が登場するんだろう！｣


アカリは表情を輝かせながらそう言った。


｢気になるね！｣

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