喧嘩2(高野洸) 洸side ページ15
また沈黙が続いた｡だから俺は…
俺「ごめん」
A「えっ？」
俺「俺さ今日の稽古全然上手くいかなくてさ､何度も同じ所で台詞躓いて監督に叱られて､結局他のキャストさん達皆に迷惑かけちゃって､だから今日は飲み会行かないで稽古場で練習してたんだ｡」
A「だからこんな時間だったの…？」
俺「うん…､練習してたらさお腹空いてきちゃってそしたらAのご飯食べたいなって､Aの温かくて優しいご飯が…でも､今朝あんな喧嘩しちゃってAがあんな事言っちゃったのも全部俺のせい｡だから､ごめん」
A「私の方こそごめんなさい｡前にもこんな事あったのに､洸君に我儘言って…｡」
俺「Aは悪くないよ､俺が悪いよ」
A「ううん､私が我儘言ったせいだから…」
俺はこのままだったら､このやり取りがずっと続くんじゃないかと思い思わず笑ってしまった｡
A「ちょつ､何急に？(笑)」
俺「いや､このままだったら永遠にこのやり取り続きそうだなって(笑)」
A「ホントに(笑)」
俺はAへのお詫びにこんな提案をした｡
俺「あのさ､明日稽古お休みで､午前中､雑誌の取材と撮影が終わったら午後から暇なんだけど､もし良かったら午後から2人で何処かいかない？その…､お詫びも兼ねて｡どうかな？」
貴方「うん！」
俺もホッと胸を撫で下ろした｡
俺「良かったー｡じゃあ何処か行きたい所決めておけよ｡」
A「わかった(^^)｡ほら早く食べないと麺が伸びちゃうよ」
Aの作ったごはん､これから何度喧嘩しても､その度に仲直りして一緒にあたたかいごはんを食べたいなと心からそう思った｡
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作者名：夢叶*ﾑﾄ* | 作成日時：2019年2月17日 4時
